補聴器ユーザークラブ

060223_0758~001.jpg人工内耳のユーザーの会はあるが補聴器の装用者の会は聞いたことがない。
補聴器メーカーや販売店が組織する購入者のリストはあるかも知れないが、補聴器ユーザー同士の交流が目的ではない。あくまでも顧客サービスのためにある。

補聴器ユーザーはその聞えの体験は共有することがない。
補聴器ユーザーの聞えがまちまちなことから自分の体験は他人に適用されない、補聴器の聞えが環境に影響されることからなかなか自分に適した聞えが得られない、成功体験が少ないというはことはあるがその他に理由はないか
聞えを表す言葉が極めて貧弱であり、共通の体験と結び付いていない。
「キンキン響く」
「もやもやと聞こえる」
「今一つはっきりしない」
など、聞いたほうも難聴者の聞こえを経験していないだけに、イメージしにくい。

オーディオ愛好者の試聴感は雑誌にもサイトにもある。それなりの共感が得られるのは、カラヤンベルリンフィルハーモニーオーケストラの何月何日にカーネギーホールでの指揮の第九だとか共通の「音源」に基づく「イメージ」があるからと思われる。

補聴器ユーザーの経験の交流の目的は、環境によっても大きく異なり、その人の聴力レベル、周波数分布によってまちまちであっても、類型化は出来る。その類型化で聞こえの共通パターンが出来れば、補聴器のフィッティングも違ってくるのではないか。
補聴器メーカーの補聴器フィッティングはコンピュータ化しているがどのような仕組みか知りたい。そこに、ユーザーの経験値というかデータを入れる余地はないのかしら。
交流の目的は、補聴器ユーザーがその聞こえは環境に原因があることを理解し、社会に対して、聞こえの環境整備の要求を持ってもらうことだ。
これが、今、重度の難聴者が主体の難聴者協会では組織しにくい。

(この記事未完)

ラビット 記