2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

要約筆記が奉仕員事業で続いた訳 

【権利意識が問われる要約筆記】 「要約筆記はコミュニケーションの保障に不可欠」と言うのと「コミュニケーションの権利として要約筆記が必要」と言うのでは意味が違う。 難聴者は自らの権利を言い切れるだろうか。 昨年、外部研修に要約筆記の会社負担を求…

難聴者支援に手話とろう文化が重要という考え

ハワイの風さんから、2ヶ月ぶりのメールが来た。難聴者にとって、リアルタイムのコミュニケーション方法として手話は有効なものだ。読話や人工内耳の聞き取りにとても有効であることは経験的に知ってい るが、新生児の聴覚スクリーニングによって、乳幼児の…

要約筆記と難聴者の関わり方

難聴者が要約筆記に関わる必要はあるだろう。 だが関わり方を考えなければならない。 【難聴者の要約筆記の理解】 難聴者の要約筆記を心情的ではなく、理論的に理解する必要がある。 要約筆記で出来るだけたくさん書いて欲しい、要約筆記で冗談も聞きたいと…

要約筆記事業の受けとめ方のいろいろ

「難聴者が要約筆記に関わらなくて、どうして難聴者のニーズにあった要約筆記が出来るのですか。」 「108は認める。しかし市町村では実施出来ない。52時間が限度。」 「難聴者協会が要約筆記講習会に関わるのは限度。病気になった人もいる。」 「奉仕員で社…

障害者権利条約の難聴者等の意義

難聴者等にとっての障害者権利条約の意義は大きい。 1.難聴者など障害者の「権利」に関して、国際条約として基本的な確認がされたことあれこれの難聴者の利用出来るサービスが規定されたということではなく「人権」について記述されたということだ。2.難聴者…

イージス艦「あたご」と視聴覚障害者  

連日、イージス艦「あたご」の事故の報道が続いている。事故の原因究明には「あたご」がいつ漁船を発見したか、位置関係の時間軸と位置座標がポイントだ。 そのため、テレビではCGや模型も駆使して図解することが。これはテレビを見ている視覚障害者にはバリ…

LLブック資料リストと手話出版物

日本点字図書館の方から情報提供を受けた。デイジーDAISYのマルチメディアとしての機能を生かした出版物の拡大の取り組みだ。これは、印刷された出版物のアクセシビリティの拡大は学習障害者や知的障害者にとどまらず、聴覚障害者にとっても重要である。 デ…

今のマップは高い音は聞こえない

新しいマップはピピーギーキーという音は小さくなった。「うるさい」感じは減っている。 時計の秒針の音は聞こえなくなった。最近、左耳にも補聴器をしたつれあいの感想は高音が聞こえるようになったということだ。百人町の出演というのは協会のクリスマス例…

聞こえる人工内耳の「聞え方」

今日は「聞こえる」ようになったマップの二日目。「丸く聞こえる」ていう表現が適切かまだ分からないが、レポートしておきたい。1.補聴器を両耳に書けている感じ。 これまでと何が違うかと言うとピーピージリキキーという音が小さくなったのでそう感じる。2.…

人工内耳のマップ変更(75日目)で聞こえた!

2月20日、人工内耳のマップを変更した。 12月5日から数えて75日目くらいだ。今のマップは、うるさくて言葉が聞き取れないこと、職場でコミュニケーションが取れずにイライラしていることを説明した。 STの先生は「そんな迷惑をかけていたのですね。すみませ…

聴覚障害者の参政権と障害者権利条約

東京都聴覚障害者参政権委員会で「聴覚障害者の参政権と障害者権利条約」について、説明した。障害者権利条約の参政権に関わる条文は第29条にある。 しかし、ここに書かれていることを読むだけでは理解したことにならない。権利条約そのものを理解する必要が…

障害者向け放送拡充の課題

昨年3月の「デジタル放送時代の視聴覚障害者向け放送普及のあり方に関する研究会」報告書に、放送事業者と利用者である障害者団体との定期的な協議の場を設ける必要性が記述されている。これは、情報・通信機器の分野では日本規格協会INSTACや情報通信産業…

【セミナー案内】障害者のICTを活用した社会参加推進セミナー

リハビリテーション協会より、情報通信アクセシビリティに関わる案内が届いた。 ラビット 記 ・・・ 皆様 情報アクセス協議会より、下記の案内が届きましたので、ご参考までに転載いたします。 リハビリテーション協会 - 情報通信アクセス協議会 各位情報通…

NPO法人難聴者協会の事業は社会に向けて実施される

NPO法人東京都中途失聴・難聴者協会の2月、3月の事業は多彩な企画が続く。 申込・問合せ 特定非営利活動法人 東京都中途失聴・難聴者協会 FAX:03-5919-2563 TEL:03-5919-2421 mail:info@tonancyo.org @は半角英字にして下さい。◯聴覚障害者のコミュ…

東京マラソンの字幕放送はなぜ行われなかったのか?

東京マラソンは日本テレビの完全生中継だったが、字幕放送はなかった。 11:40からのニュースでは字幕放送が行われていた。日テレのニュース字幕は最上部に出される。CMを挟んだ後、中継で現在も続々と走り抜けるランナーと応援の様子を字幕放送が伝えていた…

聴覚障害者の参政権 権利条約から

聴覚障害者の参政権を、障害者権利条約から検討することは有意義だと思う。権利条約の条文構成を見ていて感じたことは、 1)政治的活動及び公的活動への参加はこれ単独では実現しない。コミュニケーションや文化的その他の権利が守られて、初めて障害者の参…

聞こえなかった「先生」の声 小・中学校時代 

昨日、朝10時5分からのNHKで「ネット54『ふるさと発たまごが教えてくれたこと〜兵庫県狭間小学校・3年1組の子どもたち』」(*)を見て、いろいろ考えた。子供たちが、先生の指導のもとで紙粘土で作った「たまご」を自分と思って育てることを通じて、自分…

シンポジウム 情報アクセシビリティの実現に向けて

障害者権利条約が採決され、日本政府が署名をして初めての情報保障に関するシンポジウムが開かれる。 放送バリアフリーだったはずのデジタル放送を完全移行を前に揺れる視聴覚障害者向け放送問題、障害者の情報アクセスの保障として著作権制限を求める著作権…

障害者とマルチ・ステーク・ホルダー アプローチ(2)放送と動画へ

障害者は市民社会というカテゴリーで他のステーク・ホルダーと対等に意見、ニーズを出していく、そのためにも障害者権利条約の発効が待たれる。日本障害者リハビリテーション協会のDINFのサイトに、確か国際的な取り組みの中に「津波対策と障害者」の文書が…

第8回国際難聴者会議参加ツアーの案内**

全難聴からのお知らせ。全難聴は就問題を報告することにしているが、会議では最新の医学トピックスや難聴者な対する心理学的なアプローチの発表もテクノロジーのに関するディスカッションもある。 成人の人工内耳リハビリテーションについて、ドナ・ソーキン…

DAISYとデジタル放送 放送のアクセス保障のために

「ニーズを把握していれば技術的な規格は盛り込んでおけるのですが、DAISYとデジタル放送の関係はどうなっていますか。デジタル放送のコンテンツのDAISY規格の変換とか議論されているのでしょうか。」 このことについて、DAISYの推進者の河村宏氏から、…

全難聴、国政選挙に関わる要望事項の提出

全難聴からの報告。 全難聴は、2月8日、増田総務大臣宛と舛添厚生労働大臣宛の「国政選挙に関わる要望事項」を提出した。 また、同日公明党太田代表に同様の要望書を手渡した他、自民党、民主党、共産党、社民党、国民新党には8日付けの文書として、要望書1…

チョン・ファウォン議員「TV放送の手話·字幕義務化を推進」

韓国で、障害者権利条約の内容に沿った「テレビ放送アクセス義務化法案」とでもいうべきものが上程されたというニュースがある。テレビ放送だけではなく、図書館、劇場での視聴覚障害者のアクセスを保障するために、補聴支援設備や音声ガイドの設置義務付け…

聞こえる人はすごい!?

おはようございます。 聴覚障害者コミュニケーション講座の講師も耳の日記念日のパネラーも大丈夫ですよ。 それだけ一生懸命に考えているのですから。 中途失聴・難聴者の理解を得るためにこういう話し方もあると思います。参考にして下さい。 5番目以降は…

「LLブック(読みやすくわかりやすい本)」を進める

全国視覚障害者情報提供施設協議会からユニークな取り組みの案内があった。 こうした取り組みの中から放送のアクセシビリティについても何か提唱があると良いが。 放送のアクセシビリティは視聴覚障害者だけではないが、当事者も関係者もいない中では他の障…

コミュニケーションについて考えた

昨日は朝から聴覚障害者自立支援センターの会議だったが、会議中に実妹から墓参りについてメールがあり、その返事をしていた。 会議後に、あの時はろうの人が話すので見て見てと呼んでたよと教えてくれた。しかもみんながメールして呼ばれているのに気が付い…

人工内耳装用時の補聴器の聞こえに付いて

補聴器と人工内耳の関係では新しい現象も医師に報告した。 両方を併用している時、補聴器のボリュウムがもう少し欲しいと思う時がある。しかし、人工内耳を外すと補聴器がうるさく感じる。補聴器はフルパワーで出力しているのだが、人工内耳から聞こえてくる…

50日目の人工内耳の聴力検査の結果。

2月8日に、補聴器外来に行った際に人工内耳と補聴器の聴力検査の結果を聞いて来た。 人工内耳および人工内耳と補聴器併用の聴力検査の結果は興味深い。 検査を受けたのは人工内耳装用後50日目にあたる。マップはP4、まだフラットのマップにする前のだ。補聴…

地上デジタル移行のセーフティネットに効果的な障害者対策を

1月28日の情報通信審議会 情報通信政策部会地上デジタル放送推進に関する検討委員会(第34回)の議事録が公開されている。 http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/policyreports/joho_tsusin/joho_bukai/080128_1.html 資料がpdfなので、視覚障害の方にはア…

デジタル放送のアンケート協力のお願い

全難聴より、デジタル放送に関する意識調査のアンケートの依頼が来た。 地上デジタル放送の完全移行が年月と3年後に迫り、アナログテレビは既に製造されておらず、放送業界も転換に急ピッチだ。 しかし、障害者の放送アクセスが大きな問題となっているがそ…