2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

改正著作権法と字幕サークル

改正著作権法第37条2項は、聴覚障害者の著作物の利用に関わる著作権制限条項だ。これまで映画やDVDの字幕制作に関わってきたサークルは多い。 「もののけ姫」や今度公開される「沈まぬ太陽」の映画には字幕版がある。 これも最初は著作権の許諾がないため…

昔の同僚と語ったことがしみじみと。

入社以来の同僚に会ったので立ち話をしてきた。 髪の毛が総白髪になっていた。どうしたのかと聞くと前から染めていたが、定年近い年になって面倒になったし、もうそれなりでいいやと思ったから止めたのだという。 補聴器のコードを髪で隠すのを止めたのと似…

聴覚障害者のアクセスを保障しない改正著作権法

改正著作権法は、聴覚障害者の著作物アクセスについては、障害者権利条約の内容を踏まえてと言うが、極めて不十分なものというのが聴覚障害者関係団体の考えだ。著作権法第37条2項で、聴覚により利用する著作物を聴覚著作物としている。 毎日テレビやラジオ…

日本障害フォーラム(JDF)セミナー 障害者権利条約

JDFより、「日本障害フォーラム(JDF)セミナー」の案内があった。 ラビット 記 【写真】10/30大フォーラム参加状況−−以下、紹介文(転載自由)−− 日本障害フォーラム(JDF)セミナー 権利条約の原点とわが国の課題日時:2009年12月1日(火)10:00〜17:…

JDFの緊急要望書、政府と各政党に提出!

JDFから、「障がい者制度改革推進本部」の設置に関する緊急要望」を提出したと連絡があった。 ラビット 記 ーーーーーーーーーーーーーーーー 皆様標記要望については、各団体の承認がとれましたので、本日(10/29)付で、下記宛に提出しましたことをお知ら…

障害者制度改革推進法は年内に立ち上げ。

石毛えい子民主党障害者施策プロジェクトチームは、年内に、障がい者制度改革推進本部の設立を目指していると発言。障がい者の実態を常に把握する仕組みを作ると発言すると大きな拍手が。藤井JD代表が、「新法」というのは福祉だけではない。権利に関わる…

10.30全国大フォーラム実行委員会

今、初めて厚生労働大臣として参加した長妻厚生労働大臣に、全日本ろうあ連盟石野理事長から大フォーラムアピール文が手渡された。10.30全国大フォーラム呼びかけ文の要求事項と聴覚障害者、難聴者等の関わりは多い。 ラビット 記 - ●「自立支援法」を…

長妻厚生労働大臣、大フォーラム挨拶!

まもなく開催、障害者自立支援法廃止大フォーラム

10.30全国大フォーラム呼びかけ文の要求事項と聴覚障害者、難聴者等の関わりは多い。 プログラム(案) 11:30 オープニング・ミニコンサート 12:00 主催者あいさつ 来賓・連帯あいさつ (政府代表、反貧困ネット・湯浅誠事務局長、障害者自立支援法訴訟…

聴覚障害者の自立支援法問題

東京の聴覚障害者団体は、聴覚障害者の福祉サービスに付いて、ろう団体、難聴者団体、手話・要約筆記関係団体が一緒になって、「東京聴覚障害者福祉対策会議」をもうけて、運動を進めてきた。障害者自立支援法が成立して、全国レベルの聴覚障害者自立支援法…

難聴者協会の東京都福祉局との予算交渉

東京都中途失聴・難聴者協会は、毎年7月に、東京都福祉局と予算交渉を行う。今年は、要約筆記事業から、中途失聴・難聴者向け手話講習会、防災問題、インフルエンザ対策まで多岐にわたった。その後に行われた都議会選挙で、与野党が大きく入れ替わった。 都…

障害者と著作権 拡大本シンポジウム

著作権委員会で、下記のシンポジウムの紹介があった。 ラビット 記 ーーーーーーーーーー http://www.daikatsujibon.jp/1031.html2009.10.31 大活字本シンポジウム開催 弱視者(低視力者・高齢者)も読める大活字本は、 真に豊かな活字社会をつくることがで…

おっ、聞こえたじゃん。なんだかなあ。人工内耳は。

昨日の人工内耳入門講座をやっている時、講演は磁気ループでは補聴器と人工内耳のダブルのTモードでよく聞こえた。 しかし、休憩時間とか開会前の打ち合わせの時はほとんど聞こえなかった。 それは、周りが騒音でうるさいからだと分かっているが、気落ちし…

人工内耳入門講座でわかった自分の聞こえ。

昨日は難聴者協会の人工内耳入門講座だった。 参加者、スタッフ、メーカー担当者等で80人ほどになり、会場は満席になった。一般新聞2紙に掲載されたこともあり、参加者の三分の二は非会員だった。秋田県、群馬県からも参加されたということでまだまだ難聴…

国会図書館のデジタルアーカイブ化と聴覚障害者

国会図書館は、資料の保存のためにデジタルデータ化して保存するデジタルアーカイブ事業を進めている。 当初の予算が120億円超もあり、出版事業者や著作権者団体と競技して進めているそうだ。しかし、書籍や新聞等の紙媒体の資料のデジタルアーカイブ化が優…

人工内耳と補聴器のバランスと聞こえ(3)

人工内耳を装用すると新しい聴覚に脳が順応しようとして、シナプスを発達させる。 音声言語の言葉を記憶している大人の場合、人工内耳の聞こえはそれまで持っている言葉の記憶と新しい聴覚は一致しないのでノイズとなる。補聴器と人工内耳に入る言葉や音は信…

人工内耳と補聴器のバランスと聞こえ(2)

2007年11月14日が手術日。最初の音入れは12月3日。アメリカではスイッチオンというそうだ。ピーピー、チチッ、ジジーというのが最初に聞こえた音だ。巷間言われるような人の声には聞こえなかった。でも確かに人の声の強弱に合わせて音は聞こえた。それから2…

人工内耳と補聴器のバランスと聞こえ(1)

あと2ヶ月弱で人工内耳の手術をして2年になる。 人工内耳の聞こえはどうかと聞かれたら、「発達途上」というのがいいかも知れない。聴覚機能という点では確かに向上している。左耳は100dBオーバーだったが、補聴器は生来使っていなかった。2週間補聴器を…

人工内耳で同僚との会話が出来た。

昨日、営業担当者が納品するのを手伝った。納品先間で車内でどうするか、ちょっと思案投げ首だった。今まで上司と乗る車内では会話が出来なかったからだ。車に乗る前に、人工内耳は感度を、補聴器はボリウムを調整して、人工内耳と補聴器のバランスをとった…

聞こえと心身のバランス 難聴の場合

昨日、股関節がねじれたようになって歩けなくなった。 原因を考えてみると、月曜から新調した靴に履き替えたがやや大きいだったので靴が緩く、身体が揺れないよう脚部、大腿、臀部と筋肉を使って支えていたので股関節まで痛めたのではないか。難聴者の聞こえ…

「難聴者の生活goo」へ移行します。

ラブログ「難聴者の生活」は、容量が制限いっぱいの99MBで限界に近づいてきたので、 「難聴者の生活goo」 http://blog.goo.ne.jp/hearingrabbit に移行することにした。まだ、細かい設定をしていないので、コメントやその他反映されないかもしれない。 …

検診センターの人間ドックの難聴者対応

午後から人間ドックの検診に行った。事前に難聴のことを伝えてあり、不自由かけないと言っていたが結果は×だった。事前に追加検査の種類をどうするかはカルテに細かなメモが貼ってあったが、声で呼び出ししたりする。呼ばれれば声で話しかけられる。 やはり…

要約筆記事業が市町村の義務的事業になった意味。

これは国と地方公共団体は人権を守る責務があり、人権を守る事業を公費で行わなければならない。 つまり要約筆記者派遣事業が人権を守るための事業ということだ。派遣されるのは、要約筆記「者」としての派遣事業であり、要約筆記奉仕員ではない。 必須事業…

病院の呼び出しシステム 難聴者の場合

難聴者は、病院の呼び出しが聞こえないので診察にせよ、会計にせよ、いつ呼ばれるかと気苦労が絶えない。今日受診した病院は大きな病院で単科ごとに各診察室が4、5室もあるが、どの診察室に呼ばれるのか時間もわかって便利だ。昨日のテレビで、高知県の野…

聴力検査中!人工内耳と補聴器併用

2週間前に、補聴器側の聴力検査を受けたら、かなり低下しているというので、ステロイド剤の投薬を受けることになった。 最初の4日間は毎朝食後に5mg×4錠。次の4日間は2錠、最後の4日間は1錠。今日は、その効果を見るための聴力検査だった。実感とし…

テレビの字幕と要約筆記の違い

テレビ放送の字幕は、聴覚障害者への情報保障という意味がある。 では、要約筆記も聴覚障害者への情報保障ではないか、どう違うのか。テレビの字幕は、確かに情報保障である。しかし、この字幕は放送法に義務付けられたものではなく、障害者基本法でも、事業…

人工内耳の登場するサスペンスドラマ

人工内耳の登場するサスペンスドラマがあるのは初めて知った。 ろう者にとって人工内耳は自己否定のものと受け止められているようだが、社会との関係を築くための一つの方法です。 社会との関係を築けるかどうかは、人工内耳をするかどうかではなく、社会の…

清浄光寺(遊行寺)でお参り 人工内耳で聞こえたつぶやき

久し振りにおばあちゃんを連れて、歩いて10分の遊行寺に。本堂には誰もいなかったので二人で拝礼。 隣で聞いていたら「ありがとうございます」と何回も言っていたのが聞こえた。 人工内耳していなかったら聞こえなかったと思う。宝仏殿でも、こんな立派なと…

再度のコミュニケーション支援事業の位置づけ

難聴者が1900万人もおり、地域社会で日常生活を送っている。これらの人たちは必要な支援が受けられていない。難聴者が、地域社会、就労の場、教育の場で「参加」するには要約筆記者のコミュニケーション支援が求められる。しかし、地域における社会参加の場…

要約筆記はコミュニケーションの「場」への支援。

要約筆記は、話を文字で表すことによって意志の仲介を図るコミュニケーション支援方法だ。要約筆記は、障害者自立支援法のコミュニケーション支 援事業という福祉制度でサービスが提供されるが、その他にも教育や就労、趣味の分野でも行われている。障害者福…