2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

難聴者のセルフアドボカシー(2)

中途失聴・難聴者向けの手話講習会に、こうしたセルフアドボカシー能力の重要性を気付かせる講義を入れ、聴覚障害の基本的理解と合わせて、手話の習得とこうした学習が相乗効果をもたらすようなカリキュラムが必要だ。読話講習会も同じだ。 コミュニケーショ…

難聴者のセルフアドボカシー(1)

ハワイの風さんから、セルフアドボカシーについて、メールがあった。難聴者が、自分の障害を以下に説明し、対処方法をコントロールするかというのはやはり「学習」が必要だ。 障害者自立支援法の個別給付の「自立訓練」の難聴者版を早急に作らねばならないと…

PSPで文字の受信を受ける

先日続けてPSPで情報保障を受ける機会があった。一緒に見ていた難聴者から同じ無線LANで受けていたノートパソコンを見て、PSPは文字の一部が欠けることがあると言う。 PSPは文字が出るのが遅いと分かってノートパソコンの方を見ていたので気が付…

PSPとPCを用いたパソコン要約筆記、情報保障

障害者組織の会議ではパソコン要約筆記が用意されるが普通はスクリーンに投影される。 今回は、今注目のPSPとパソコンを手元に置いて字幕を見るのもお願いした。 手元にあるので資料を見るのに視線の移動が少なくてすむのは楽だった。これならスクリーン…

最初のレポート提出やっと終わる 社会福祉へ

介護福祉士の通信教育のレポートの提出がやっと終わった。終わったと言ってても七科目の最初の課題が終わっただけであと5回づつ35回もある。スクーリングもある。 申し込みが遅れたため、普通の学生より短い期間で提出しなければならなかったので、眠くて布…

難聴者のエンパワメント 地域社会のセーフティーネット

最近、地域に、社会に難聴者の救えるセーフティネットがあればと思うことが続いた。聴覚障害者のコミュニケーション教室に、都外から参加した女性が7年前に難聴を理由に会社から退職をほのめかされ、3ヶ月の間泣き暮らしていたが、このままではいけないと気…

コミュニケーションの断絶は人格を変える

「ろうを生きる、難聴を生きる」の放送を見た。ろう者の言葉である手話をも獲得できなかったろうの女性の問題を報告したものだった。 そのろう者に手話の出来る社会福祉援助技術者が出会ったことにより、人としての尊厳を認められた生活が出来るようになった…

聴覚障害者就職相談会で

障害者の就職の集団面接が行われる時期になった。中途失聴・難聴者やろう者など様々な聴覚障害者も参加するが、各企業の担当者と面接する際に主催者が用意した手話通訳、要約筆記者を利用した方が良い。聴覚障害者側は、私は通訳の助けがなくても仕事は出来…

会社の研修に要約筆記 電車の遅延

今日は勤務先の研修で集合場所に行く電車が強風と大雨で止まっている。 とりあえず、担当にメールで報告する。 「落ち着いて来て下さい」という返事に安心した。途中の川も氾濫はしないがかなり暈が増量していた。 ラビット 記 ・・・・・・・・ おはようご…

プロゴルフの実況の字幕

男子プロゴルフの字幕放送が行われている。字幕は画面最上部に出ている。 選手名やホールのパー数などが下部に出るからだ。 ラビット 記

大相撲の字幕放送

たまたま、テレビで大相撲の実況中継の始まる時間だった。 取り組みの始まる前の最初の時は字幕がないのは知らなかった。大相撲の字幕制作はリスピークによる音声認識方式だ(った)。ベテランのアナウンサーが本当のアナウンサーが話したことをそのまま話して…

老人福祉論レポート提出したばかりだが 

連休の間に遅れていたレポートを提出したと思ったら、もう次の提出日だ。難聴者協会の総会の議案書案を朝までかかってまとめた後、食卓をかたして出勤前の1時間で書き上げた。「社会福祉概論」、「老人福祉論」などのテキストは読み始めると今まで、要約筆記…

今日の聴力障害者の皆さんへ

NHKの番組の感想を求められている。 残念ながら、今日は勤務から帰宅中なので見られないが、言葉を持たない高齢ろう者のレポートということだ。戦前は障害者は座敷牢のようなところに押し込められることは珍しくなかったようだ。つい先週もそうした因習のあ…

聴覚障害者の就労問題(2)

4月2日に厚生労働省の「障害者権利条約と障害者雇用就労問題」の研究会が行われているが、「合理的配慮」をどう取り扱うかが焦点になっている。 障害者権利条約に「合理的配慮」をしないことは差別にあたると明記されており(第2条)、雇用、就労のあらゆる形…

”聴覚障害者用運転免許”で運転できる車の種類

道路交通法一部改正に伴い、聴覚障害者用運転標識案などについてパブリックコメントが募集され、その締め切りと同時に法施行規則が公布された(2008年4月25日)。今回、聴覚障害者運転出来る自動車の種類のパブリックコメントが絞めきられるやすぐ「もっぱら人…

難聴者の就労問題の解決に向けて(1) 

就労している難聴者の職場では難聴者のコミュニケーションがどういう状況なのか、心理的にどういう影響とストレスを与えているかの理解がほとんどない。一方、難聴者は、その閉塞したコミュニケーションの状況の中で大きな心理的抑圧感を感じ、自己否定にも…

難聴者の聞こえの説明は難しい理由

難聴の体験ショールームでの体験記があります。 http://www.geocities.jp/freehandshp/japan/katudou6.html新宿の「東京ガス新宿ショールーム」にあるのですが、これは 筑波技術大学が開発に協力したものだそうです。 http://www.tsukuba-tech.ac.jp/techno/…

☆今夜、「触法」障がい者☆遺言☆訪問リハ

大熊ゆきこ先生からのメール。 ラビット 記 ゆき@福祉と医療・現場と政策・志の縁結び係&小間使い、 「えにし」のみなさまにまつわるニュースをお知らせします(*^^*) 【今夜のNHKで、「触法障がい者」の真実が】 「触法障がい者」といわれる身になって…

テレビはネットで変えられる アクセシビリティとビジネスチャンス

「テレビはネットで変えられる 通信×放送×デジタル家電が連携する姿 ...」 と題したネットニュースが出回っている。 「目で聴くテレビ」の一般テレビ放送の画面と通信による手話の映像、字幕データを合成してみるのは、放送と通信の融合の優れたモデルだ。「…

「労働・雇用分野における障害者権利条約への対応の在り方に関する研究会」

この会議には、聴覚障害者団体は構成員になっていない。会議直前に全日本ろうあ連盟とも連絡を取り、担当課に交渉したところ、ヒアリングか構成員に加えることを検討すると言って来た。聴覚障害者団体はこれまでも呼んでいなかったのでという説明だが、聞こ…

聴覚障害者の労働問題

難聴者の就労問題は、かなり難しい。【周囲の理解が得られない問題】 なんと言っても、障害を軽く見られる。話すことが出来て、ある時はそれなりに応答していると会議や他の人の電話が聞こえていると思われてしまう。「そんなに聞こえに不自由なら、四六日中…

中国四川省大地震と情報伝達

中国四川省大地震の被害は拡大するばかりだ。 今朝7時になっても救援隊が到着していないという。時事ニュースを見ても情報は錯綜しているらしい。 地震発生直後に救援隊派遣を指示した胡錦濤国家主席は誰からどのような情報を受けたのだろう。ミャンマーはサ…

補聴器外来の診察

右耳のデジタル補聴器の聞こえをもっと向上させるために、イヤーモールドを作り直すことにしたが、一ヶ月以上も前に耳の穴中を化膿させた炎症が治らず、また先になった。イヤーモールドは補聴器と違うメーカーに作ってもらうことになっている。 もう少し深く…

人工内耳の聞こえ方(X)

人工内耳の聞こえ方は音源によりまちまちだが、駅のホームのアナウンスは良く聴こえる。スピーカーの音声の特性なのか分からないが走行中の車内放送も聴こえる。 ラビット 記

母と地域福祉と難聴者福祉と(2)

また、今まで要約筆記事業を社会福祉サービスと位置付け、地域生活支援事業で市町村で提供されることとが社会福祉全体の中にスッポリ入るように感じた。これまでの難聴者協会の活動は地域に入り込めない難聴者が集まり、親睦による交流で障害の受容を図るこ…

母と地域福祉と難聴者福祉と(1) 

今日で実家を借家にするための家の整理が終わった。一人暮らしの母が認知症になって地域のデイサービスを受けるだけでは安心出来なくなったが、たまたまそのデイサービスを運営する地域のNPO法人が介護付きマンションを設立することになり、運良く入居できた…

障害者権利条約と難聴者(2)

難聴者にとっての障害者権利条約のポイントの二つ目は、コミュニケーションの定義だ。 権利条約では、障害者の種別や程度、環境によらず、コミュニケーションはあらゆる手段、様式を掲げており、しかも対面のその場のコミュニケーションだけではなく、アクセ…

難聴者の家族との会話

難聴者が家族や兄弟と会食した場合、コミュニケーションはどうなるか。家族や兄弟なので本来は一番気のおけない関係のはずだ。何でも話せるし、何でも頼めるはずだ。しかし、実際には聴こえる家族どうし、兄弟の会話が優先される。 聴こえる家族はそれなりの…

2008年5月8日、障害者権利条約の発効を喜ぶ

2008年5月3日、障害者の権利条約が発効した。 世界の障害者の悲願であった、権利条約だ。 この批准のために、各国の障害者組織は国や社会に働きかけている。 日本でも、日本障害フォーラムJDFを中心に、政府と交渉を続けている。これまで、4回、障害者の権利…

全国中途失聴・難聴者の集い

1989年2月11日〜12日に「全国中途失聴・難聴者の集い」が東京都中途失聴・難聴者協会の主催で明治神宮会館で開かれた。参加者1000人を集めたのが初めてなら、聴覚障害者の情報保障用に高速日本語入力システムに東大の2ストローク入力方式を採用したのも初め…