2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

中途失聴・難聴者の運動家

29日は東京都中途失聴・難聴者協会の総会だった。 NPO法人化して丸4年たち、5年目に入った。 組織的には定款に基づいて運営されるようになり、監事もアドバイザーやチェック機能を果たしている。 しかし、広い都内を総合的に活動していくためには区市に多く…

厚生労働省の要約筆記事業の実施要項の矛盾

厚生労働省が今年3月1日の障害保健福祉関係主幹課長会議で発表した実施要項の矛盾が地方自治体が混乱させている。 全難聴は何度も厚生労働省の担当者にそれを説明しているが、国会で取り上げられたらどうするつもりだろうか。矛盾その一 要約筆記者事業を…

すべての都道府県と市町村で要約筆記事業を(5)

要約筆記者がどういう活動をするかは、要約筆記奉仕員の経験しかない要約筆記者には想像が出来ないかも知れない。 しかし、手話通訳者は以前からその専門性を高める学習を重ね、社会福祉基礎構造改革の行われた2000年、支援費制度の発足する2003年のその前か…

すべての都道府県と市町村で要約筆記事業を(4)

昨日、京都嵯峨野で聴覚障害者医療従事者の会の集まりがあった。 障害者自立支援法と医療における要約筆記者の問題について考えた。要約筆記者は、その場のコミュニケーション保障を担うだけではなく、同時に難聴者の立場で不利益がないように、対応を考える…

すべての都道府県と市町村に要約筆記事業を(3)

東京のある特別区の障害福祉課長、係長との交渉の報告があった。 「要約筆記については、先日難聴団体から説明を聞いたが、正直言って、必要性がよくわからないとか。○○区ろう協会が出した要望のなかで、唯一、「事業化は難しい」といっていました。」東京の…

すべての都道府県と市町村に要約筆記事業を(2)

要約筆記事業は、都道府県障害者社会参加総合推進事業、あるいは市町村障害者社会参加促進事業として実施され、厚生労働省の通知による事業だった。 いわゆるメニュー事業であり、都道府県、市町村とも実施する義務がない、任意の事業とされてきた。予算も国…

すべての都道府県と市町村に要約筆記事業を(1)

6月に厚生労働省から何らかの地域生活支援事業の指針的なものが示される可能性が高い。先の会議で厚生労働省の幹部が障害者自立支援法は身体障害者福祉法改正以来50年振りの大改正と表現された。 身体障害者福祉法で定められている障害の定義などは何ら変わ…

デジタル放送時代のバリアフリーに

障害者放送協議会放送通信バリアフリー委員会が開かれ、18年度な事業計画を話し合った。18年度の事業計画について 1)放送のあり方について、デジタル放送の通信と融合、NHKのネット事業への参入など総務省で懇談が続いているが、視聴者、障害者が蚊帳の…

厚生労働省の主幹課長会議が6月下旬に

昨日、聴覚障害者福祉施設の理事会があり、厚生労働省の幹部の挨拶で、6月下旬に厚生労働省障害者福祉施策担当主幹課長会議が開かれると話された。 地域生活支援事業が10月から施行されるが市町村の準備が遅れいて、十月に間に合わない市町村も出てくるだろ…

竹中総務相の「放送と通信の在り方」懇談会と障害者

竹中平蔵総務相の放送と通信の在り方に関する懇談会」が論議を重ねている。16日に開いた懇談会の内容が5/17の日本経済新聞に載っている。 1.NHKの業務改革はチャンネル数を削減の方向へ、ガバナンスの監視強化は経営委員を常勤にする案が、受信料見…

要約筆記者派遣の意味

会社で要約筆記の派遣を使ってみて感じたことがたくさんある。 1)すぐわかる要約筆記ができなくてはならない。 利用者が会議の内容の何をつかもうとしているのかを理解して、素早く書けなくては依頼した意味がない。 要約筆記者がどこまで「要約」するかは…

要約筆記者の派遣について

自分の関わる会社の会議に、要約筆記者の派遣を依頼することにした。業務報告書に、どう書くか考え、以下のようにした。 自立支援センターから見積もりも取れ、要約筆記者の派遣規定も取り寄せ、上司の承認も得られた。 これは、今週月曜の会議で、自分の難…

難聴のM子さんの高校生活

難聴のM子さんは、高校に入学して一ヶ月。先日、お母さんに会う機会があった。 M子さんが入学するにあたって、学校側がいろいろな配慮をしてくれたそうだ。 お母さんとボランティアが「M子さんの聞こえについて」という資料も作成し、関係者に説明が行っ…

職場で難聴、聞こえの理解を求める 

4月半ばから、異動になり、女子社員12人を束ねるようになった。今まで、機会やシステムを相手にした仕事から、一転、人とのコミュニケーションが主になる仕事になった。 担当者の仕事の詳細は分からない上、女性の声は聞きにくいので、どうしても腰が引け…

おしゃべり、だいすき 難聴児の学校生活

今日はとても良い本を見た。 小林美咲さん、小学校5年生。補聴器を使っている美咲さんは、小学校で、クラスの仲間と指文字や手話を使ってコミュニケーションする。クラスの仲間は、美咲さんが難聴であること、指文字や口の動きでコミュニケーション出来るこ…

コミュニケーション論

巷で評判のコミュニケーション論の専門家に、聴覚障害者に対する講演を依頼する。、コミュケーションの専門家がコミュニケーションについてどう考えているのかを学ぶことで、中途失聴・難聴者が「コミュニケーション」を考える時、コミュニケーションの本質…

難聴者のニーズ調査

障害者自立支援法の障害福祉計画の策定に当たっては、当事者のニーズの把握が重要になる。 この時、中途失聴・難聴者のニーズの把握には、その障害の特性を考慮しないといけない。つまり、難聴者は外見から分からない障害であり、コミュニケーション障害であ…

ワンセグの字幕放送

ワンセグ対応の携帯電話がメーカーの予想以上に売れているという。鮮明な画像であること、携帯電話で見られることが評価されているのだろう。 地上波デジタルの字幕放送が音のでない携帯電話のユーザーには至極便利だろう。うるさいところでもニュースなど「…

ウェブコンテンツのアクセシビリティの研究会

ネットワークのアクセシビリティを検討しているグループNAP( Network Accessibility Project ) http://www.accessibility.org/ から、WCAG2.0のラストコールドラフトが発表されたとアナウンスがあった。WCAGはウェブ・コンテンツ・アクセシビリティ・ガイ…

しゃべるセルフ給油は聞こえない

ガソリンスタンドに寄ったら、セルフ給油のスタンドだった。 この機械がよくまあしゃべる!現金かカードか、油種は何か、ガソリン給油口のキャップを外したか、ノズルの色は何でとか、最後は領収書やキャップを閉め忘れないようにとか。 前にいた人は車に乗…

通訳対応パソコン要約筆記用ソフトの開発

要約筆記が「要約筆記者」事業として実施されるに当たり、パソコン要約筆記も、「通訳」として活動することが求められる。 要約筆記者養成カリキュラムの通訳課程は報告書で発表されているが、パソコン要約筆記のカリキュラムは全難聴の18年度事業としてこ…

床屋で図解入り筆談

難聴者にとって、散髪は病院と並んで鬼門のひとつだ。散髪時は補聴器を外さねばならないので、補聴器をしていることがわかってしまうし、外せば外したで「沈黙」するしかない。 かなり成長するまで、散髪は髪型をオーダーするものだとは知らなかった。何かを…