人工内耳の新しいマップ12/19(2)


(続き)12月19日、人工内耳の装着から3回目の調整を行った。


3つ目のマップとラペルマイクでこれは聞こえるようになるかもと思い始めていた。
しかし、ボリュウムと感度をゼロにしても音がうるさいのでレベルを下げるだけでなく、再度電極ごとにC値とT値を測定して新しいマップを作ることになった。

全部の電極を測定するのではなく、10箇所前後測定してその間は連続的につなげた設定にしているようだ。
「ようだ」というのは、合図PCによる設定画面を見ないようにしているからだ。
蝸牛に挿入された電極の根本が1チャンネル目となり、一番高い音を感じる。
この高い音はどう聞こえるかと聞かれるが、「シ」や「チ」よりも高い音で表現に困る。痛覚に近いと説明した。


新しいマップで生の音を聞くと自分の声も明瞭に聞こえない。その旨を伝える。
他に比較するものがないので、自分で話してみて自分の声がどう聞こえるかを基準にする。
調整している部屋が3畳程度と狭いので声の反響もあるのだろうか。人工内耳の聞こえなのか、反響のせいか分かりにくい。
もちろん、健聴のSTの先生が聞いているので反響の影響は少ないと思うが、自分の声が良く確認できるような環境が欲しい。



調整が始まったのは17時半だったがもう19時45分。自分も神経を集中させて聞くので疲れるが、朝からひっきりなしに患者との応対が連日続く言語聴覚士の方が大変と思う。

良いマップを得るには根気が必要と言われていたことが分かった。


新しいマップはP2に、これまでのマップのレベルを下げたものはP1に、これまでのはP3のままに登録してもらった。

これで良いかはすぐ判断出来ない。前もこれで聞こえるのかなと思っていたのが聞こえるようになったからだ。


ラビット 記