新幹線のトラブルに巻き込まれた難聴者

新幹線の信号トラブルによる遅延事故に巻き込まれた。

難聴だとこうした事故に対応するのにいろいろ苦労が多い。
(1)事故の発生情報の入手
改札口に置かれた事故情報のかかれららたホワイトボードがなければ気付かなかった。

(2)事故情報の内容の確認
事故の状況は刻々変わり、発信される情報、公示される情報も変わる。公表する媒体も音声や文字、文字も電光表示や手書きなどで内容も更新頻度も変わる。
難聴者は音声で伝達されるとわからない。

(3)事故情報による窓口業務の対応。
事故情報を元に切符の払い戻しや変更を窓口で行うがどういう経路が一番良いかはこちらの条件や希望を言わないといけない。
難聴者が窓口で音声のコミュニケーションは難しいのは
返ってくる言葉が予期しない言葉が出てくる場合だ。
普通の指定席、禁煙席、満席、乗り継ぎまでは口を見ていたりこちらから言えばよいが、今回のように
「何時に入線するかわかりません」
「指定席は販売ありません,自由席だけですがよいですか」
「払い戻しはここではなく、降車駅でお願いします。」
筆談をお願いしたがペンを持っているのに書こうとしない。

(4)駅や車内の情報入手が難しい。
どのホームに行けばよいのか、改札を通ってホームまで経路、電車が待機していること、発車までの時間、自由席の方向の情報などが放送されている。
その他、他社線の運行状況、振り替え輸送の情報などが放送される。

駅の放送は分からないのは声が反響して聞き分けにくいことと早口になることだ。

(5)家族や職場への連絡が困難
携帯のメールは確実だが大規模な災害発生時には遅延や発信規制がかかる。声の電話は相手の電話に出たことや返事や問いかけが分からない。

難聴者は、かくも電車の事故になると様々な困難に遭う。
それぞれ、自衛的に対応する必要がある。
窓口対応には難聴であることを耳マークを示すか書いて示す。
窓口に筆談ボードやメモを持ち込み、筆談を迫る。筆談ボードで目の前で聞こえないので書いて下さいと書くのは効果がある。
ホームでも放送が分からなければ近くの人に聞く。ただし「どうしたんですか」「事故ですか」と聞いてはいけない。
「遅れているんですか」「何時間遅れですか」「1時間ですか」と具体的に聞く、
乗車したら。隣の人に聞こえないので何かありましたらこれに書いて下さいと他の人にも聞こえるように言う。

恥ずかしいことはない。これだけ高齢化社会になったのだから皆家族や親戚に耳の遠い難聴者が一人や二人いる。浜崎あゆみだって難聴だ。


ラビット 記