豚インフルエンザ情報のアクセシビリティ

26日のNHKの手話ニュースで、アメリカの疾病対策センターが豚肉の安全性について報道されていた。
28日、豚インフルエンザ感染拡大の警戒レベルがフェーズ4に引き上げられ、日本政府も対応を始めた。

29日の休日に乗った電車には昼も夜もマスクしている人は見かけない。国内で感染した人が発見されていないので危機感はまだ薄いからだろう。しかし、往来の激しい隣国で感染の疑いのある人がいるようだ。
日本にも感染者が現れるのは時間の問題ではないか。人の集まるところへの参加を避けるというならば、9月までに控えている総選挙にも影響があるだろう。

このような重要な情報は各テレビ局、新聞社等で提供されているが、これらの情報に接することができないのが視聴覚障害者だ。
手話を母語とするろう者は字幕放送を見ても十分できない。手話放送の実施を求めたい。
現在手話放送が少ないのは手話放送がワイプ方式だと画面の一部に映る手話通訳の映像がじゃまだからだ。
これは、地上デジタル放送になっても地デジ受信機の規格上できない。
ならば、アナウンサーや解説者の隣に手話通訳を立てて放送すれば良いだけだ。映像部分にも手話通訳が映るが国の緊急自体である以上、国民の理解は得られるはずだ。

難聴者は字幕放送があれば理解できるがやはり映像と字幕のずれは避けられない。
重要な内容であれば時間帯を変えて再放送も必要だ。オフラインの字幕の字幕放送は実施できる。

パネルやフリップを使った説明は視覚障害者にわかりにくい。きちんと音声解説の実施が必要だろう。

国家安全の観点からも、情報弱者に対して、合理的配慮を実施することが求められているのではないか。


ラビット 記