障害者福祉論2回目のレポート 難聴者の社会福祉の学習

明日が「障害者福祉論」のレポート、2回目の締め切り日だった。

今回のレポートは、勝手知ったる障害者福祉論とあなどっていたが、手強かった。
最後の設問が「障害者福祉の理念が日本になかなか浸透しないのはなぜか、自分の意見を述べよ」というものだ。
その前が、「自立生活運動の理念と目標は何か、自立生活運動は何を問題としているか、問題解決の方法はなにか」だった。
これは、テキストを読んだだけでは回答が書けない。

テキストには、リハビリテーションを「全人的復権」とした意味、リハビリテーションノーマライゼーションの理念の違い、インクルージョン、インクルーシブは理念達成の手段としてどう違うかなど、障害者運動の内部にも考察した内容が詳しく書かれている。
我が国の障害者福祉施策の経過も簡潔にまとめてある。

テキストの編者を見ると、板山賢治、丸山一郎、植村英晴、奥野英子などの各氏が名を連ねている。厚生労働省の更正課で専門官を務めた方ばかりだ。他にも佐藤久夫、花田春兆、田中徹二、福島智などが執筆している。

丸山氏は、国際障害者年のスローガンを「参加」から「完全参加」に変えるように要求した全米障害者協議会のリーダー、フランク・ボウ氏を日本に招聘した人で、国際労働機構ILOに日本の障害者の無権利状態を告発した。残念なことに鬼籍に入られた。
植村氏は、板山更生課長とともに聴覚障害者情報提供施設や手話通訳士試験制度の創設に関わった方だ。今は日本社会事業大学院教授を務める。
奥野英子氏は聴覚障害者の支援制度に関わってこられた。
佐藤久夫氏は、今も日本障害者協議会で政策委員長を務める。

レポートを今日中に出そうと、終業後も会社に残って、出かけるぎりぎりまでかかって書いた。出かけた先で15分もぐるぐると歩き回って見つけた集配局の窓口で投函した。

これから、5日おきぐらいに各科目のレポートの締め切りが続く。7月5日と12日には、2年次の最初のスクーリングがある。


ラビット 記
出先の駅に「イケフクロウ」と「母子像」がある。