難聴者の各成長過程が現在の「問題行動」に

今日は実母の誕生日だ。実家近くの介護付きのホームに暮らしている。お盆でもあるので訪ねたいと思っていたが今日になった。

今、学習している臨床心理は、第4章に入る。出生から児童期、青年期を経て、大人の時期をこれから取り上げる。
問題行動や症状を起こす人は、誰にとって「問題」なのか、青年期以前にも遡ったり、社会的な背景にも考察することが必要とある。
前章を読み直してみた。各成長期の経験とともに起こってくる問題を適切に対応してきたかどうかが現在の問題行動の背景になっている場合があるということだ。


同居している義母を見て、イライラしてくるのは、なぜか考えてみた。
乳児期からの難聴のため、成人して親と離れて暮らすようになって今に至るまで親と妹弟たちと会話が出来なかった。自分には乳児期から中学生まで難聴で会話の記憶が全く残っていない。この時期は、テレビも少年ジェットやオオカミ少年ケン、鉄人28号を見ても主題歌のワンフレーズしか記憶にない。言葉のコミュニケーションによる人間的成長の機会を失っている時期だ。

弟夫婦や妹が忙しい中、実母に面会してくれているが、母親とも兄弟とも「家族」関係を築けなかったことと今長男である自分がその役割を果たせないでいることがコンプレックスになっていることが影響しているのかも知れない。

昨日は、その義母から「家族だから一緒にご飯を」なんて言われるとたまらず、家を飛び出してしまった。
実母のところに行けば良かったが妹と弟に気兼ねしていけなかった。今日は聴覚障害者自立支援センター祭りの警備員を担当する。


ラビット 記