グーグルが動画サイトの音声を字幕表示
11月22日(2009年)付け日経新聞国際面に、アメリカのグーグルがユーチューブの動画に字幕を付ける技術を開発し、一部サービスを開始したと報じていた。
グーグルはあらゆる動画に字幕表示することで動画の検索が可能になること、自動翻訳技術と組み合わせて別の言語に変換するサービスに展開する考えと報じているが、聴覚障害者にとっても大きな福音をもたらす技術だ。
考えたことは二つ。
動画の字幕は動画検索に役立つことの指摘はもう10年以上も前だ。ネット電話の音声認識技術を応用した字幕化ということだが、グーグルだから開発できたのか、日本では無理だったのか。
もう一つは、ネット配信されている動画に字幕が付くことは、テレビ番組の字幕、DVDの字幕に字幕が付くのはそう遠くないと思わされてしまう。
いま、障害者の情報アクセスに関わる著作権が大きな問題になっている。特に聴覚障害者にとって問題なのは、字幕や手話の付加した番組が見られる仕組みになっていないことだ。字幕だけ、手話だけインターネットで受信できるが字幕と手話を付加したものは駄目だというのだ。
アメリカで、動画に字幕が付くことに著作権の問題になっていないのだろうか。第3者が字幕を付加することで動画の原作者は法的に訴えるのだろうか。
精神障害を持った不幸の他に我が国に生まれたる不幸を嘆いたのは精神医学創始者の呉秀三博士だが、日本で生まれたから難聴者が不幸ということのないようにして欲しい。
ラビット 記