全難聴委員、障がい者制度改革推進会議の議論に波紋

内閣府の第3回障がい者制度改革推進会議が内閣府で開催された。

多くの問題が議論されているが、全日本難聴者・中途失聴者団体連合会の新谷友良委員が、この推進会議の議論と各省庁で現在行われている各種法案の検討との関係を質した。
(オンデマンドの動画の時間で開始後81分くらいから)。

藤井議長代理がそれは重要な問題と受けて、休憩後に再度関参事官に説明をと言ったところで、福島大臣が特に発言を求めて、「この推進会議は総理大臣をトップとして各大臣がメンバーの推進本部なので、各省庁で検討している法案に障がい者の意見が反映できるように工夫したい」と「答弁」(91分くらいから)。

休憩後、関参事官が「各省庁の検討状況を調査する、推進会議の議題にどう取り込むか東室長と相談する」とコメントした(111分 くらいから)ことに対し、
堂本委員が「総理大臣がトップの本部なのだから、調査するだけではなく、各障害福祉施策をきちんと入れ込むように福島大臣から言って欲しい」と釘を刺した。

同委員の発言がきっかけになって、会議の方向、位置づけが明確になった。

これは、他の関係省庁の様々な法律の審議に大きな影響を与える。
まさに「障がい者があらゆる分野に置いてマルチステークホルダーとして登場することになる」(国リハ河村宏所長)という状況になってきた。

つまり、例えば環境問題であれ、地域の保育所整備の問題であれ、障がい者問題を協議するために障がい者の参画、意見を取り入れなければならないという状況になって来たということだ。

注目している問題に情報通信法がある。2011年の地デジ化に合わせて放送法と通信法を一体のものとする法改正の審議がもう7年くらい行われているが、これに障がい者アクセシビリティ問題が検討されたことがない。この法律の審議にも大きな影響を与える。
さらに、著作権法が改正されたばかりだが、さらにフェアユースという個別規定によらない著作権の制限についての議論にも影響を与える。


ラビット 記
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障害者自立支援法訴訟の勝利をめざす会◆
     ニュース 2010.2.16 第87号
   http://www.normanet.ne.jp/~ictjd/suit/
━━━━━━━━VICTORY━━━
◆第3回障がい者制度改革推進会議
 2010年2月15日 13時〜17時
 内閣府合同庁舎第4号館220会議室

■資料は内閣府ホームページ参照
 http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/kaikaku/s_kaigi/k_3/index.html

補則資料は以下を参照
 http://www.kyosaren.or.jp/20100215toujitu_shiryou.pdf

■インターネット・オンデマンドは以下
 http://wwwc.cao.go.jp/lib_05/video/suishin2.html