全日本難聴者中途失聴者団体連合会、政府、NHKに緊急要望!

全難聴は、本日、内閣府総務省厚生労働省、NHKに緊急要望をした。

平野官房長官は記者会見で情報収集と情報伝達に政府一丸となって国民に伝えると言明したが・・


ラビット 記

                                    • -

2010年2月28日
内閣総理大臣
鳩山由紀夫殿
総務大臣
原口一博殿
厚生労働大臣
長妻昭殿
日本放送協会
会長 福地茂雄殿

全日本難聴者中途失聴者団体連合会
理事長 高岡 正

チリ大地震による大津波警報が発令され、政府も対策本部を立てられました。
大津波警報の状況はNHKの臨時ニュースでも報道されていますが、字幕放送がありません。また、先程の首相官邸の平野官房長官の緊急記者会見も字幕放送、手話放送がありません。
官房長官には国民への情報提供には万全を期したいとコメントしましたが実際には
字幕放送、手話放送がないと聴覚に障害のある者には伝わりません。
広範囲にわたって大規模な被害が予想され、各地で避難警報が出ていますが、聴覚障害者にその避難警報が届いているか、避難の必要性が理解出来ているか懸念されます。避難所での情報が適切に伝えられているかも懸念ししています。

以下のことを緊急に要望します。

1.NHK臨時ニュースには聴覚障害者向けに情報保障を実施してください。
(1)字幕放送を実施してください
(2)アナウンサーの横に手話通訳をたたせて下さい
    ※NHKには手話ニュースの手話キャスターがいます。

2.官房長官、省庁の緊急会見も同様に情報保障を実施してください。
(1)緊急記者会見も字幕放送を実施してください。
(2)緊急会見には、手話通訳を立たせて下さい。
    ※手話通訳を含めて撮影、放送して下さい。

3.各都道府県に要請してください。
(1)災害関係部署には障害者の避難、情報提供に万全を尽くすこと。
(2)地域の聴覚障害者団体と通訳等支援団体に協力を呼びかけること。

4.聴覚者障害者向けの放送事業者へ配慮してください。
(1)内閣府障がい者制度改革推進会議の中継、オンデマンドを制作しているCS障 
 
   害者放送統一機構の「目で聴くテレビ」の放送に、官邸、省庁への取材を認め
 
   ること。
(2)中継費用の負担を含めて最大限の便宜をはかること。
(3)避難所等に「目で聴くテレビ」の受信体制を整備すること。

5.当事者団体との連携を実施してください
(1)全日本ろうあ連盟、全日本難聴者中途失聴者団体連合会と連携すること。


以上