難聴者の社会福祉実習6日目、土曜日

五月中旬の快晴の土曜。郊外の山に向かう電車はバックパックを背負った老若男女ハイカーでいっぱいだ。若い外人もいる(若い日本人はいないなあ)。

施設もなかまは半分以下。
初日から一緒のなかまの女性と絵を描きっこして仲良くなった。

昨日はこちらがうとうとしている間に次々と絵を描いてくれた。手を形どって書いたり、だんだん書く絵が具象化してきたのには驚いた。小さいときに行ったのか最近行ったところなのか分からないが観覧車らしい絵、乗り物の絵は遊園地らしい。
いつも巻き毛の髪を触っていて、シュシュを左右に分けた髪にしている。髪の毛の長い女の子は自分だという。
とうとう紙がなくなってしまって筆談ボードに書き始めた。今度はよく見るとバイキンマンだ。

こうした絵は深層心理を反映しているだろうが意味まではつかめない。


ラビット 記