難聴者の介護実習7日目終わる。

実習で2回目の月曜日だった。

月曜は自宅に帰っていたなかまがまた一緒に寝泊まりするために帰ってくる日なので、駅の集合時間が平日より30分遅い。

1週間を経過したが、戸惑ったことは二つ。
一つは、なかまとどう対応すればよいか、一人一人の能力がどこまであるのか事前の説明がなかったこと。

あれこれ言葉で説明を受けても、実際には本人の体調、前日までの環境、なかまの態度、一緒に働くメンバーの顔ぶれなどによりいろいろな変化が発生しているので概略でしかない。

軽作業を一緒にしながらなにをどこまで支援するのかそれもなかまをよく観察して、支援員の対応の様子を見ることで学ぶしかない。

もう一つは、コミュニケーションの意味を捉え直すたいと考えていたが、そのことについて考え違いをしていたことが分かった。
それは「言葉」にこだわりすぎていたことだ。
昼食後や休憩の時間に向き合って「対話」することと思っていた。
コミュニケーションは言葉がなくても通じることが出来る。
共通の言葉を持たないなかまたちは彼ら同士でコミュニケーションしている。

挨拶一つにしても、手をあげる、ハグする、ハイタッチする、こんにちはの手話をする(ほとんど人差し指を曲げるだけ)、触手話をする、アイコンタクトする、笑顔を見せるなど一人一人違う。


ラビット 記