NHKの朝5時のニュース 緊急時の字幕放送

今朝4月19日4時14分の秋田県震度5の速報の後、朝5時のNHKニュースで報道された。
この時間帯はニュースに字幕がない。

確かに、音声認識による字幕制作にせよ、高速日本語文字入力にせよ、今の方式ではコスト効率の悪い字幕制作システムでは拡大できないかも知れない。

ならばどうするのか、二つの問題から考えてみたい。
一つは本当に十分な経費をかけているのか。
字幕放送を義務付けられたアメリカの放送事業者は連邦通信委員会FCCの規定では2%以上は免責されるがNHKはどのくらいのコストをかけているのか。とてもそんなにはかけていないのではないか。
ことは人命に関わる報道のことだ。

もう一つは技術的な問題だ。
音声認識技術はまだ限界があることがして記されている。
人手による字幕制作が必要になる。
その字幕制作オペレーターをどのような形で常駐体制を取るか。社内で養成し日常的な字幕制作業務に当たらせることで確保しておくことも考えられる(アナウンサーと同じ)が養成には時間がかかる。
現実的には緊急時の入力業務のアウトソーシングと自社体制との組み合わせることになるだろう。

そのために国の助成等の措置が必要だ。放送・通信の国の関与は限定的である必要があるが障害者の権利保障には国に義務がある。

ラビット 記