難聴者の生活の今後。

今週はいろいろあった。

今年12月で満60歳。来年3月で定年。
2年前の定年後の再雇用意向調査では再雇用にしていたが退職するかどうかの決断を迫られた。
再雇用の希望を出すとその時点から賞与は半減されている。
このまま再雇用を迎えるのか、それとも新しい道に進むのか、逡巡した。8月には部下に持っていた大きな担当であった仕事を引き継いで心にぽっかり穴が空き、定年シンドロームになってしまった。

勤務先で定年後の人生設計を考えるセミナーに出たのが5年前か。そこで定年後の難聴者活動に邁進するために考えたのが、人工内耳の装用。もう一つが介護福祉士の資格取得。
人工内耳はセミナー後平成19年7月に初診を受けその年に手術を受けた。資格は翌年平成20年4月から受講し3年かけて今年3月に取得した。
障害基礎年金は係争中だが平成21年から受給。
そうした準備をしてきたはずなのに逡巡した。

なぜか。収入に不安があったこと。年金だけの生活になる。家族含めて難聴者3人とも年金だけで生活できるのか。
二つ目には、自分のやりたいことが明確になっていないこと。
社会福祉の学習中に難聴者問題の再構築を目指そうとしたり、難聴者へのエンパワメントを実践しようと考えていたが具体的な計画はまだだった。
三つ目に、コミュニケーションへの不安。
補聴器に比べれば段違いに聞こえるようになったが新しい仕事をするにしても一から人間関係を構築することに対する不安が日増しに強くなっていた。

ラビット 記