難聴者は騒がしいところの聴き取りが困難
昨日の人工内耳入門講座では多くの参加者があり、自分の聞こえと生活上の困難を口々に訴えていた。
医師と技師の回答は騒音下では人工内耳も補聴器も聞き取りが難しい、マイクを持ってもらうか近くで聞くようにという説明だったが何か違和感を感じた。
それは医療の立場では人工内耳、補聴器で騒音下の聞き取りは困難と言うしかないのだろうが、難聴者の生活を支援する支援者の立場からは、指向性マイクやワイヤレスマイクの使用、さらには磁気ループの利用、静かなところへの移動、筆談の対応、要約筆記者の派遣を求めるなど、場への働きかけをも提案する。
騒音下の聞こえは、暗闇の中にいるのと同じだから、明るいところに行くか、灯りを点けなくてはいけない。明るいところに移動するのが静かな場所に移ることで、スポットライトを点けることは指向性マイクやワイヤレスで目的の音を聞くことだ。
明るくするということは、騒音の元を止めたり磁気ループで静かな環境に切り替えることだ。
人工内耳入門講座にきた人たちにこうしたことも教えるべきだったか。これからは情報コミュニケーション機器の展示も行った方がいい。