3Dメガネなしの3D映像の字幕表示

3D映像と言えば、苦い思い出がある。

2年前、渡米した際にスミソニアン博物館で字幕表示のためのリアウィンドウ付きの3D映像を見た。
3D映像は海洋に関するもので遊泳する魚や海が立体感豊かに表示されていた。しかし、リアウィンドウで見る字幕は半透明のボードに固定して表示されているので、立体映像と固定位置にある字幕とを見ていて、酔った気分になった。
その前か後に、3D映画アバターを制作したキャメロン監督自身が3D映画の健康に対する影響の懸念を表明していた。

このことを関係者に懸念を表明したが、日本ではいきなり3Dテレビが発売された。3Dテレビは電波産業会ARIBの規格が新たに策定されたが聴覚障害者当事者に一言も問われずに出来てしまった。

今回の裸眼3Dもスーパーハイビジョンもみな視聴覚障害者は一言も問われずに開発されるというのはどういうことなのだろう。日本の業界の体質なのだろうか。
これがアメリカだったらどうだろう。たぶんボストンのメディアアクセスセンターあたりがきちんと関与してアクセシビリティをチェックするだろう。

日本では、マスコミも行政も放送のコンテンツも技術もアクセシビリティの確保について言及しない。業界の影響が大きいからだ。第二の原子力ムラかも知れない。

ラビット 記
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