藤井克徳さん、国連機関からチャンピオン賞受賞!

◆2◆藤井克徳さん、国連機関からチャンピオン賞受賞!
 http://www.asahi.com/national/update/1102/TKY201211020001.html

○めざす会世話人の藤井克徳さんからのメールです

    • -

 このたびの国連・ESCAP(アジア太平洋経済社会委員会)からの「チャンピオン賞」の受賞に当たり、みなさんから心あたたまる祝辞をいただきました。厚くお礼申しあげます。

 ご承知のとおり、アジア太平洋地域の障害のある人の暮らしぶりは厳しい状況にあり、これを少しでも好転させようとEscapは二次にわたり「アジア太平洋障害者の十年」(1993年、2003年〜2012年)を設定してきました。
深刻な状況がほとんど変わっていない中にあて、ESCAPは第三次目の十年を設定することとしました。そのベースに据えられるのが、今般のESCAP閣僚級会議で取りまとめられた「インチョン戦略―障害者権利条約の推進」
です。ESCAPの魂胆は、「藤井は、他のチャンピオンと力を合わせてインチョン戦略の前半期ぐらいは力を尽くすように」だと思います。

 なお、気になるのが「チャンピオン」という呼称です。調べたところ、チャンピオンの意味には「代弁者」とか「擁護者」も含まれ、ESCAPの関係者に伺いましたら、やはり「権利擁護の推進者」が真にと言っていました。「障害
者運動の推進者」と解してもいいとも言っていました。
私なりに納得しました。同時に、本賞が放つエネルギーが障害のある人の暮らしぶりの好転につながらなければ何の意味もないということではないでしょうか。
私の場合は、当面は「自立支援法問題」の解決に向けてさらに力を入れることかと思います。それにしても、「チャンピオン賞」について的確な邦訳はないでしょうか。

 授賞セレモニーは「インチョン戦略」を採択する閣僚級会議の前段で行われました。10人の受賞者が1分間スピーチを行いました。
以下に、私のスピーチを掲載します(朝日新聞にはその一部が載っていましたが、少しニュアンスが違っていました)。

    • -

 ぶれない、こびない、あきらめない、これが私の信条です。
今後とも変わることはないと思います。権利条約推進の新たな十年にあたり、次の二点にこだわっていく所存です。

 一つは、自分の意思を表明できにくい人の声に耳を傾けることです。
なぜならば、そこにこそ事の本質が潜んでいるからです。
今一つは、CSO市民社会の団体、NGOの類似用語)の一体感と存在感をアジア太平洋域内で最大限に高めていくことです。

 10年後の今日、なるほどあの顔ぶれにチャンピオン賞を贈ってよかった、私自身もそう言ってもらえるよう努めていきます。
本当の「おめでとう」は何年後かに言ってもらえれば結構です。
ありがとうございました。

※「インチョン戦略」については、最終的には来年ESCAP総会で決議されて効力を発することになります。ただし、今般のインチョンでのESCAP閣僚級会議での採択内容に変更が加えられることはないとのことです。
採択された「インチョン戦略」ならびに「閣僚宣言」は、間もなく邦訳されると思います。JDFのホームページからご覧ください。
                2012年11月4日 藤井克徳

━━MEZASU━━━━━━━━━━━━━━
障害者自立支援法訴訟の基本合意の完全実現をめざす会◆
  ニュース 2012.11.5 第269号(通巻377)
  http://www.normanet.ne.jp/~ictjd/suit/
━━━━━━━━━━━━━MEZASU━━━