人工内耳の聞こえとハビリテーション

人工内耳の聞こえは補聴器装用時のそれを凌駕している。
未知の聞こえの世界に入って行く気分の毎日だ。
聞こえていた言葉や音を取り戻すのではなく、新しい聞こえの獲得に挑戦していることを言語聴覚士やろう学校教員等が「ハビリテーション」と言っている。それを親たちも聞いて納得している風だ。
リハビリテーション」とは本来機能回復等の狭い意味ではなかったはずだ。「障害」を持つものが「活動」や「参加」する上で求められるすべての作為を総称している。
人工内耳のインプラントは「身体構造・心身機能」の医学的改変であり、マッピングと聞き取り経験の過程は「活動」に他ならない。
こうした各部分を総合的に把握しない「ハビリテーション」では狭い意味の機能訓練の意味しかないのではないか?

難聴者の支援に国際生活機能分類を活用する実践が望まれる。

ラビット 記