讃岐うどんと難聴者


050623_1210~002.jpg讃岐うどんの本場に行ったので、やはり何をさておいてもうどんを食べるところを探した。駅から600m位も離れた商店街に行列の出来ているうどん屋があった。
並んで入ると具を皿に取って、湯釜を担当している人にうどんの種類やご飯などを言っている。
せっかくだから、珍しい牛しゃぶうどんを食べたかったが注文して何か聞かれても困るので、無難な冷やかけうどんにした。

これはちょっと前に、新宿でやはり同じシステムの讃岐うどんの店でとろろのかけだかを頼んで、つゆをもっとかけてくれと言ったところ、何か言われてわからず、そのまま食べたという苦い経験をしたばかりだからだ。

聞こえない人は注文したのと違うのが出てきて、違うとは言えずにそのまま食べるというのはしばしばあることだ。
店の人とのやりとりが聞こえないとあれこれ言えないからということもあるし、知人などと一緒ならやりとりのちぐはぐなことが恥ずかしく思えて、なおさら言わない。

本場の讃岐うどんは、そういう悲しい思い出になってしまった。
いつか思うとおりに食べたい。

ラビット 記