聴覚再生工学


kyoutosaisei京都大学再生医療の研究が続けられているが、3月5日に、京都大学医学部で「感音難聴治療の新しい展開・組織工学との融合」と題した講演会が行われる。
http://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/%7Eent/kouakikouza/pro%82%87060305.pdf

薬物や高齢による難聴は感音性難聴になるが、周囲の音環境にも影響され、補聴器の効果も限定される。音や声が一部分だけ聞える、ゆがんで聞えるために、言葉が理解できない。目の前にいて聞えているのに、意味が分からないのは恥ずかしく、苦痛ですらある。
そのもどかしさは良く外国人と接していることに例えられるがそれ以上だ。なぜなら、外国人の場合は双方が通じていない理由を理解している。だからあきらめるか通訳を呼ぶなど方法を考えるだろう。難聴者の場合は、自分が難聴であることを自覚しているので相手に原因があるとは考えられず、聞えない自分が悪いと思ってしまう。対等な立場に立てないので、恥ずかしく感じる。
入浴後など血液の循環が良くなると、頭上にジェット機が通過したような耳鳴りがゴーッとして、それが治まるまではただ座り込んで耐えるしかないという耳鳴りを感じる人もいる。治療方法も明確でなく、この種の医学の発展を期待する人も多い。

難聴治療の到達点と課題が一般市民向けに公開される機会はなかなかないので、有意義な催しと思う。

問い合わせ先 
京都大学大学院医学研究科中川隆之先生
ファックス075-751-7225 電話075-751-3346
http://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/%7Eent/

ラビット 記