国連障害者の権利条約の第8回特別委員会は異様な雰囲気だ

14日から開催された国連障害者の権利条約の審議は4日間を経過し、今日の金曜日で最初の1週間が終わる。
17日朝のIDC国際障害コーカスの会議には、マッケイ議長が今回の条約案の審議の考え方を繰り返し説明していた。
「これまで、条約案の草案を2週間、二回にわたって審議してきた。これまでにいろいろな提案、新しい用語の提案がされてきた。しかし、今回は最終草案を提起している。これまでのように議論を戻すことはできない、人間と同じように成長している。後退はありえない。」
「(IDCの各団体に対して)皆さんは、特別委員会以外にインフォーマルな会合を持ち、意見の集約をして欲しい、地域や各障害者団体の要望を私に持ってこないようにして欲しい、各団体でお互いに理解し、支持できるものをまとめて持ってきて欲しい。」
「ここ一、二年初めて参加した国々が過去の議論の経過を踏まえないで意見を出している。最初から参加してきた国々は理解しているが、そうでない国もいる。」いろいろな国が反対意見を出したらその国をロビーでもサイドイベントでもどこでも直接話し合って説明して欲しい。」

マッケイ議長は、条約の最終案の審議に当たって、各国の意見の違いは障害者団体が中心になって説得に当たって欲しいという明確なメッセージを出した。
各障害者団体もそのことを感じ取って、特別委員会の会議中もロビーで各部屋で、様々なミーティング、立ち話が行われている。これが、会議を異様な雰囲気にしている。

ラビット 記