団塊の世代と難聴者


060911_0833~002.jpg上司が最近耳に手をかざして、聞き返すことが多い。聞くと、高い音が聞きにくいと言う。「それは加齢性の難聴ですよ。千葉県と滋賀県なんて聞き分けにくいでしょう」と言ったら、そうだと言う。上司は団塊の世代だ。

アメリカのEEOC雇用機会均等委員会の報告を読んでいたら、アメリカの2000年から2004年に出された各種の調査報告によると、難聴者人口は2860万人から3150万と推計しているが、団塊の世代ベビーブーマー)が65歳に達する2010年には難聴者が急増すると考えられている。(この時)アメリカの年齢別全世代の中で65歳以上が一番多くなると考えられている。

日本でも団塊の世代がまもなく定年退職し始めるので、企業は技術や知識の若年世代への継承を、銀行業界は退職金を、ボランティア団体は活力アップをそれぞれ狙っている。しかし、アメリカ同様、難聴者も社会にあふれることになる。
この世代に対応する必要性も、全難聴の事業報告書「通訳としての要約筆記者への展望]に、記述されている。

ラビット 記