日曜の政治討論番組に字幕がないのはなぜ?

日曜の朝は、各テレビ局は政治討論番組を放送している。
NHKは「日曜討論」、TBSは「時事放談」、フジテレビは「報道2001」、テレビ朝日は「サンデープロジェクト」と、政党の幹事長や政策責任者が出演して、各局の看板番組になっている。
みな、生番組だけに司会者やコーディネイターから鋭い質問が飛び、論戦が白熱する。


これに、字幕放送がつかないのは何故か。生放送での字幕制作の困難はあるだろう。飛び交う時事用語や政治用語が的確に文字にならないかもしれない。コストの問題もあるかも知れない。
しかし、番組制作サイドから、誤字ひとつでもお詫びが必要だ、正確、公平さが必要と言って、字幕放送を控えては番組の意図は何なのということになる。

戦争関係番組内容に与党関係者の関与が疑われて、論議になっているときにジャーナリズムの自殺行為にならないか。


フジテレビの「報道2001」は長いこと字幕放送が行われていたが、今は実施していない(22日は実施していない)。字幕放送担当の方とはなした際も相手が政治家だと間違いが許されないことを言われていた。


誤字については、普通の字幕スーパーと違って、生放送の字幕放送は各種の技術的制限があってこういう間違いが起こりうる、それは意図して行ってわけではない、聞こえない人に不可欠の放送であることが説明できる。放送終了後、自社ウェブで誤字を訂正すればよいのではないか。


特に北朝鮮の核実験問題や小中学校のいじめ問題、衆院補選など国民の生活と安全に関わる問題を扱うからこそ、全ての国民に向けて視聴されるよう番組が制作されているからこそ実施すべきだ。
数百万人単位で難聴者がテレビ聞こえない現実がある。公共の電波を使って放送事業を行っている事業者の義務だろう。
字幕制作現場の努力が無にならないよう期待する。


ラビット 記