字幕放送(1) 欧米と日本のニュース画面

061211_1417~002.jpg061211_1416~001.jpg総務省のデジタル放送時代における視聴覚障害者向け放送に関する研究会で、民放連字幕放送研究部会が意見を述べたが、日本のテレビ放送は欧米に比して生放送の割合がかなり高く、努力しているが技術、コストの点で字幕放送の拡充は難しいというものだった。
そこで、生放送の代表的なニュースは欧米のに比べると画面に見出しやインタビューした内容、人名が出ている、インターネットで同様な情報が発信されており、それらを「活用」してほしいというものだ。
これには、聴覚障害者の委員からテレビの字幕スーパーは話の全てを伝えていない、インターネットは皆が見られるわけではないと反論された。
インターネットとテレビは見る人も状況もまったく違う。テレビが伝えられないのでインターネットを見ろというのはメディアとして白旗を掲げたも同然で責任を果たす意思を疑いたくなる。

同様なことは、解説放送は技術、人材の点で難しいとから、ラジオを聞いてほしいと述べ、視覚障害者委員から、ラジオとテレビは放送内容がまったく違う、字幕・解説放送の制作費がたった5億円では自分たちの求める放送の目標達成は難しいと語気を強めて反論された。

ラビット 記