ろう者の口型は手話のリズム

070208_2146~001.jpg近着の手話研究誌を読んでいると、日本手話と日本語対応手話の話に関係して、「手話のリズム」に付いて書かれていた。
日本語環境の中で生活しているろう者の手話は日本語の影響を受けている。そのひとつが口型だ。発声のための口型ではなく、読み取られるための口型で、名詞などを伝える際に手話と一緒に使われる。しかし、音声とともに動く口型は読みにくい。理由が手話のリズムと違うからだということが書いてあり、なるほどそういうことが
あるのかと思った。

オンを聞いて理解するのとそれを仮名漢字混じり文で読んで理解するのと明らかに脳の負荷が違う。
文字を読む時にそれをオンに変え、さらに文字の記号性を理解して、文字列である文章の意味を理解するので、負荷が大きいと思う。

言語である手話はその手指と体の動きや位置、顔の向き、表情、口型などを視覚から意味を認知するので、文字を見るのは大変負担があることは容易に理解できる。

ラビット 記
写真は新潟の地酒とへぎそばを出す居酒屋の看板、マスターはユニークな人物