コミュニケーション支援事業の中身

障害者自立支援法の地域生活支援事業によるコミュニケーション支援事業は、視覚障害者の支援も含まれている。

視覚障害者団体がコミュニケーション支援事業のニーズ調査を実施し、その報告書が出ている。

その報告書には、代読、代書支援サービスの必要性と有効性があげられている。
代読は、墨字で書かれ文書を読みあげるのかと思っていたら、もっと幅広く奥行きが深いことが分かった。
会議に参加した視覚障害者が配布された資料は読めない、パワーポイントで示されてもわからないので、その内容を「読んで音声で伝える」のが代読サービスだ。
会議の進行に合わせて、リアルタイムに必要な箇所を読むのだろうが、どこをどのように読むのかかなりの専門性が要求されることは想像に固くない。
必要に応じて、要約したり、ポイントを読むのか逐条的に読んでみたりするのかも知れない。
要約筆記に似ていなくはない。

代筆は、紙に書くだけではなく、メールなどの入力も含まれている。現代社会はメールがなければコミュニケーションがかなり限定される。そのメールもきちんとかな漢字変換されなければ意味が伝わらないし、とんでもないことが伝わっては大変だ。

視覚障害者にとって漢字は想像が出来ないものだと聞いた。私が虫の音を想像出来ないのと同じか。
ラビット 記