メガネにつけて見るモニターの字幕 聴覚障害者の情報保障は?

聴覚障害者に字幕を見るためにヘッド・マウンティング・ディスプレー(HMD、頭にかけて見るモニタ)を使うことを検討する会があった。


ウェラブル・ディスプレー(WD)とか、テレグラスとかメガネでテレビを見るイメージでメガネでテレビを見るイメージで商品化もされている。

これを聴覚障害者の情報保障に使えないかということで3社の機器メーカーと当事者、難聴児の親、教育関係者、研究者などが集まって、視聴と意見交換が行われた。

すぐ実用になるかは別にしても、こうした場はメーカー側もニーズを確認したり、関係者の新たなネットワーキングの機会という成果を得たことが大きい。


コーディネーターの活動とネットワーク広さを感じた。
珍しいブルーのケーキはお礼。

それにしても、日本は情報バリアフリーの取り組みが、バラバラだ。


聴覚障害者の情報保障にしても、NHKと民放の放送事業者、機器メーカーなどの企業、パッケージメディア、字幕制作事業者、経産省国土交通省総務省厚労省聴覚障害者対象の大学、学校機関などバラバラに取り組んでいる。


聴覚障害者団体はそれぞれの関係機関の委員会に顔を出して同じことを説明しなければならない。

字幕ひとつにしても、放送事業者のリアルタイムの字幕制作とパッケージ系メディアの字幕制作、現場のパソコン文字入力とパソコン要約筆記とあるが、聴覚障害者の多様なニーズと字幕内容が整理されていない


なぜだろう。聞こえない障害は体験しないとわからないこともある。関係の障害なのに、その場の聞こえしか理解されていないこともある。


字幕コンソーシアムの結成を提案したい。政府は5年間で15億円用意して欲しい。


新聞記事は、7月22日朝日新聞be日曜版。写真の製品は、有沢製作所製。



ラビット 記