ハッピーホッピーのイメージ戦略


朝日新聞のbeのフロントランナーにホッピービバレッジ社の創業者の孫娘という女性が紹介されていた。

勤務先の近くに同社の工場があり、シロクマを派手にペイントしたトラックが止まっているので、気になっていた。

この派手なペイントは若い女性たちをターゲットにした広告戦略の一環で、このホッピーミーナなる副社長の女性の発案になるということだ。
プリン体ゼロ、ローカロリー、低糖質が昨今の健康ブームに合ったのだろう。 


古くからある商品を新しい顧客を開拓して販売する手法は補聴器の販売に使えないか。

補聴器の顧客は若い人ではなく、高齢者だ。
補聴器は並べてある店舗まで本人が来てもらわなければならない商品だ。

聞こえにくくなって困っている人は増えているが、一人一人の聴力の状況に合わせて購入する必要のある商品であるとか、購入後も聴能訓練が必要な場合もあることは一般には知られていない。

そのため、通信販売で購入する割合も低くはない。


補聴器の購入する必要のある難聴者層は高齢者が多い。
高齢者と言ってもアクティブな高齢者から介護保険法の対象となる高齢者まで幅が広く、十把一からげにはいかない。

補聴器に派手なペイントは必要なく、ホッピーミーナの言うところの営業マンの常駐しているところで販売するのが良いだろう。
つまり、生活のQOLに合わせてたくさんある補聴器の機能のどれを選択すべきか、実際の生活の中で使いこなしを指南してくれる店である。


こうなると、補聴器の使いこなしは言語聴覚師などの専門家に指導を受けるのが一番だ。

補聴器の価格は機器本体価格に補聴器の調整や適応の指導サービスを含めた価格になっている。

これは、補聴器の本体価格とサービスにかかる費用とを分けた方が良いだろう。サービスを受けるのに医療保険や他の支援制度を使えるようにした方が良いのではないか。


補聴器業界にもホッピーミーナが必要だ。


ラビット 記