著作権者側の勝手な言い分に怒る 責任を果たすべきだ


げんくろうさんの「げんくろうの小ブログ2」で「アクセシビリティと権利は表裏一体」を拝見。
http://www.manabibito.info/wordpress/?p=18


WebのアクセシビリティがJIS化され、Web制作者はこのJISに添った制作が行われるようになっているが、そもそもこのアクセシビリティが障害者のアクセスの「権利」のためにあるということが忘れられていると指摘している。

国連障害者権利条約に基き、聞こえの保障のために著作権法の改正を主張されている。


10/9のNHKの朝のニュースで以下のような報道がされたようだ。これが著作権者側の考えだとすれば言語同断だ。げんくろうさんのブログに、以下のようなコメントを投稿させて頂いた。

ラビット 記

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NHKニュース動画より
「障害者への著作権適用を緩和


ボタンをクリックすると、NHKニュースが動画でご覧になれます。詳しくはこちらへ
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/10/09/d20071009000011.html
(ラビット注:現在は見られません)


視覚障害者には、点字ではなく朗読で本を楽しみたいといった要望が多く、これまでボランティアや一部の図書館などが善意で本の朗読を録音したテープを作り、貸し出すなどしていました。しかし、許可なく本の内容を録音することは著作権上問題があるといった指摘もあり、障害者団体からの要望に基づいて、文化審議会著作権分科会の小委員会が検討を進めてきました。その結果、ボランティアや図書館などの公共施設に限って、本の朗読を録音したテープを作って貸し出すことができるとした基準を初めて作ることになりました。
また、聴覚障害者から要望が多い、一般に販売されている映画やドラマに図書館などが字幕を付けて貸し出すことが可能かどうかについては、こうした作品には「コピーガード」など高度な保護手段がかけられているためすぐには実現は難しいとして、議論を続けていくことになりました。
10月9日 4時40分 」

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この中間報告について、著作権者側からDVDは高度なコピーガードが施されているので、字幕や手話を入れるのは難しいだろうという声があるそうです。
このことが、中間報告に、字幕や手話を入れたものは不法複製されないような技術的担保を求めるとあります。


これは、本末転倒の言い方です。本来著作権者側が字幕や手話を入れないから、情報保障をする団体などが自ら字幕等を挿入するためにこうした措置を求めているのであって、それをまるで他人事のように言うのは言語同断です。
逆に、コンテンツを販売、流通させる前に、コピーガードしていないものを提供して、字幕、手話入りなどのものを買い上げるくらいをすべきです。