高齢難聴者のテレビ視聴は字幕放送が必須

義母が帰宅するなり、「もう、テレビに字幕がないと聞くのに疲れて嫌になっちゃう」と語気を強めて言う。
今は、大抵のドラマやニュースに字幕放送があるよというと、自分の妹の所に3日ばかり滞在していた間、そこにあるテレビがないので閉口したということだ。

義母は伝音性難聴なので前は字幕無しでも補聴器で大分聞こえていたが、もう80歳なのでやはり聞こえにくくなっているのだろう。

地デジのテレビは液晶だ、プラズマだ、ELだ、厚さ何センチとかまびすしいが、超高齢社会の日本に必要なテレビの機能は店頭では全くアピールされていない。

次世代字幕放送研究会の報告書でも家電販売店に字幕放送機能をPRしてもらうことが提案されていたが、どこまで効果があったのだろうか。


今年2007年3月の「デジタル放送次代の視聴覚障害者向け放送の在り方に関する研究会」報告書にも以下のように記述されている。

「また、電機メーカーは家電販売にあたって、バリアフリー対応商品であることをPRする等、視聴覚障害者向け放送が社会に必要なものであることを広報していくことが求められる。」


ラビット 記