母と地域福祉と難聴者福祉と(2)



また、今まで要約筆記事業を社会福祉サービスと位置付け、地域生活支援事業で市町村で提供されることとが社会福祉全体の中にスッポリ入るように感じた。

これまでの難聴者協会の活動は地域に入り込めない難聴者が集まり、親睦による交流で障害の受容を図ることや社会一般に「聞こえの保障」を訴える活動が中心だった。
共通のテーマに基づくアソシエーション活動だ。
テレビの字幕放送の拡充、耳マークや要約筆記など聞こえのバリアフリーの活動に傾注してきたのは地域社会に入り込めていないからだったとも言えるかもしれない。

しかし、難聴者のコミュニケーション支援事業の主要な一つである要約筆記者派遣事業が地域の事業になったことで、難聴者協会の活動は地域に焦点をあてる必要がある。


帰りの電車の窓からF市の作った「市民活動推進センター」の看板のある建物が見えた。


ラビット 記