難聴者の聞こえの説明は難しい理由

難聴の体験ショールームでの体験記があります。
http://www.geocities.jp/freehandshp/japan/katudou6.html

新宿の「東京ガス新宿ショールーム」にあるのですが、これは
筑波技術大学が開発に協力したものだそうです。
http://www.tsukuba-tech.ac.jp/techno/DB/AR/No03/ar0301.pdf

先日も、勤務先でこう言うことがありました。
「これって、×◎◆△/ ▲◯□ますかね」

途中が何度聞いても、えっ、えっ、3回聞いても分からないので、彼は、下の引き出しから、ヤマトの宅配伝票を取り出した。
まだ、分からない。

彼が指差したのは、「クール便」だった。
「ここって、クール便で送れますかね」だったのです。
いつもは宅配便でいろいろなものが届くがクール便で届くこともありますが、こっちから送ることはないので、クール便という言葉を聞いても脳が反応しなかったのです。

前にも、上司にデータの報告をした時に「●□▲◎◆したか」と言われて少しも分からなかったです。
「転送?」、「戦争?」、「点ショウ?」
「検証」でした。
「ケンショウ」の子音が良く聞こえないために、違った言葉に聞こえるのですが、その場の状況、それまでの会話に合わないものは頭の中に浮かんでも削除されます。
聞いた時に、これかな、これかも知れない、こっちかと非常に猛スピードで頭の中で類推するので、すごく疲れます。
パソコンのCPUが高速で演算しているようなものです。

聞こえた言葉のオンで表すのは難しいです。意味のないオンの綴りを頭の記憶に残すことすら難しいです。
「ワラマラ」と聞こえたのを記憶出来ますか。

英語で、What's the matter? どうしたのですかと言われた際に聞いたことがあり、上記のように理解していれば、
ホワッツザマターと聞こえるかもしれません。


ラビット 記