非正規労働者を解雇したトヨタ、キヤノンの罪は重い!障害者の連帯。

紅白歌合戦の途中で、NHKのニュースを見た。日比谷公園で解雇された非正規労働者のために、ボランティアが炊き出しや労働相談をしている。

相談に訪れた人が、今日ほど人の情けが身にしみたことはない、機会があればこうしたボランティア団体に加わって恩返しをしたいと話していた。

ついこの間まで、普通に働いていた人を突然契約期間中に解雇するなんて、人のすることではない。
この人々の中には聴覚障害者も多く含まれていると聞く。

こうした非正規労働者を解雇したのは、最初に日本のトップ企業のトヨタ自動車だ。続いて、日本経団連御手洗冨士夫会長の出身企業であるキヤノン
トヨタ自動車の奥田相談役は、年金など社会保険、医療など厚生労働行政の新聞報道に腹を立て言論抑圧の発言をしたばかりだ。

国民は、こうした企業の名前は心に深くマイナスイメージとして刷り込まれた。労働者を解雇して得た「利益」の数倍もの「広報費」を使ったことになる。

解雇された労働者は、世界に冠たる品質の自動車、電子機器を生産してきた高度のスキルを持つ人々だ。彼らがいたからこそ、莫大な収益があげられたのだ。
もしちょっとでも手を抜いたなら世界中から不良品の返品とクレームの嵐で、企業の存続さえ危うかったことを考えないのだろうか。
食品偽装で市場から撤退した企業は幾つもあるが、「蟹工船」が起きたらそうなりかねないのだ。

製造業に派遣労働を認める労働法を「改悪」した自民党公明党民主党の責任は重い。

非正規労働者を解雇するような企業には、障害者の雇用の責任も感じないだろう。障害者は非正規労働者の戦いに連帯する。


ラビット 記