Mさんへ、快気祝いをありがとうございました。

Mさんへ。
快気祝いをありがとうございました。
もう大きな手術のために入院されたのが昨年のGW明けでもう 1年1ヶ月です。長い入院とその後の療養、リハビリは大変だったと思います。

私は難聴の同僚として、障害をもつMさんに早く日常業務に就いて欲しいと思っています。会社としてもそう思っているのですが、ちょっと不安と不満があります。

Mさんは、社長の訓示の際にも歩行器で真ん中一番前で聞いていました。誰しも身体障害を人前にさらすのは勇気がいるものです。いつも明るい笑顔も見せていますが、私はMさんのそうした姿勢には感心しています。

出勤するようになって、もう2ヶ月になりますね。今後Mさんにどのような仕事をしてもらうかよりは、Mさんがどのような仕事が出来るか考えています。「出来るか」というのは失礼な考えかたかも知れませんが、そういう考え方があるのが現実です。
上司は退院して間もないMさんには体力がなく、機能障害があるのであれこれの仕事を出来ない、それは無理だと言います。私は、いや仕事の方法を変えたり、環境を整えれば出来ると言っています。私は障害があるから出来ないといわれていると、自分に言われるようでとても悔しいです。なので、Mさんに皆がする仕事ようなをしてもらいたいと思っています。

それで職場復帰2週間目から、日常業務に関わる基本動作を確認、確実にするために、筆記や歩行、軽作業をお願いしています。特定の業務を担当するということではなく、その業務を行うのに必要な動作が確実にできるようになって欲しいと考えているからです。
宅配伝票の発行業務には若干の筆記や紙のハンドリングがあります。私の意図を理解して、筆記やファイリング、伝票の糊付処理などをしてもらっています。丁寧に出来ていると思います。

しかし、今後の日常業務には移動が書かせません。自席から起立、歩行、着席という動作を頻繁に行います。もちろん、歩行器を使っているMさんに無理に歩行をしてもらうことは考えていませんが、それでも多少歩行しない訳には行きません。席とコピー機やプリンターが離れているからです。

起立、歩行、着席の回数をカウントしてもらいましたが、一日最大8回を超えることはありませんでした。これが限界でしょうか。
起立、歩行、着席は入院生活で足腰の弱ったMさんにとって、きつい動作であることは分かります。4回くらいはトイレや水分補給で必要ですから、残り4回では日常業務をするには不足です。20回歩行できれば10回の範囲でできる仕事を、30回出来れば15回の範囲でできる仕事も考えます。

私は、身体的機能障害のリハビリテーションのことは知らないので、こうした方法や考え方が適当なものかどうかは分かりません。
また介護を学ぶものとして、本人の自己決定、自主性を尊重したいと思っています。会社が求めることと介護の考え方との乖離をどう理解するか悩んでいました。会社は就労の中であっても、就労リハビリテーションにも便宜を図るべきだと思います。

私のGW中の自主的な訓練を積極的に受け止めて頂けていないようです。もっと、自分で歩行にせよ何にせよ自分で目標を作ったり、必要なら役所で利用できる支援サービスがないか調べたりもして欲しいのです。

また、書きます。
隣の同僚より。
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職場で栽培していたアマリリスの葉が折れたので割り箸で支え木を当てていたら新しい葉が出て、大きな桃色の大輪を咲かせてくれた。人を信じて支えれば同じように自らの力で花を咲かせるに違いない。


ラビット 記