難聴になった時の専門的な支援、家族の支援

心理学者の河井隼雄の名前はどこかで聞いたことがあると思ったら今使っている臨床心理学の本に出ていた。
臨床心理学の第1回目で人と向き合うには自分と向き合うことが大切と学んだ。

今度の心理学のレポートはユングの人生の転換期における中年期の人格拡充の重要性を説いていることに対する説明が中心。
エリクソンは乳児から青年期までの人格形成が重要としているけれど、乳児からの難聴者の人格形成の問題を考えるとそのとおりだし、成人の難聴者の問題を考えるとユングの考えにもうなづけることが多い。

問題は、人生のその時々で難聴であることを理解して接したり、援助してくれた人がいたかどうかだろう。
今になって、援助がなかったか、あるいは理解が十分でなかったとしても、そのことは責められず自分でどう受け止めるか自分の心に「折り合い」を付けなければいつまでもそのことを引きずって生きなくてはならない。

乳児からの難聴である自分がどうして今のような人格になったのか。なぜ、健聴の妹、弟と接しにくいのか、聞こえないことと向き合うのなぜ時間がかかったのか。

自分探しはまだ続く。一人よりは同じことを考えている人、一緒に考えてくれる人がいた方がよい。


ラビット 記