耳は脳で補完する なるほどねえ

聴覚障害者コミュニケーション教室で、より良い補聴器の利用についての講義を聞いた。

難聴者は聞こえないことを視覚的な方法で補う必要があるという言い方を良くしていたが、
一般的に聞こえない部分を視覚的な情報により脳で補完する、
聞こえない部分を脳の中にある過去の情報により脳で補完する、
聞こえない部分を脳で推測すると
聞いてなるほどと思った。

「脳の中にある過去の情報」というのは知識だろう。知識というほど体系化されていなくても蓄積された音の記憶のことか。
「脳で推測」というのは知能か。虫食い状態の聞こえを脳が高速回転で頭にある言葉を探したり、音を入れ替えたり補足しているのは実感する。
だから難聴者は聞いていると疲れるのだ。

これが視覚的な情報が入ればすごく楽になる。
人工内耳で、聞こえが向上すると「聞こえるのではなく」、頭の中にすーっと入ってくる。
これはネイティブの難聴者には不思議な感覚だ。


ラビット 記