字幕・手話のない五輪開会式!?

バンクーバー冬季オリンピックが始まった。
活躍が期待される日本人選手もいて開会式の中継に多くの国民が注目しただろう。
開会式は都合で見られなかったがその日の夕刊には大きな写真が踊っていた。

開会式に字幕と手話がついていないと聴覚障害者は楽しむことが出来ない。
改正著作権法では、音声を字幕と手話にして、著作権許諾を得なくてもインターネットで配信できるようになった。

しかし著作権課の説明では当初字幕だけ、手話だけの配信を想定していたようだが、元の映像著作物を見ずに字幕だけ、手話だけ見ることはあり得ない。

著作権法では「聴覚障害者が著作物を利用できる方式」で見ることが出来るとあるので、聴覚障害者団体などは映像と字幕、手話が一体になったものを配信出来るのが当然と主張していた。

CS障害者放送統一機構は、改正著作権法による視聴覚障害者の福祉向上に関わる事業者として認められたことから、このバンクーバー冬季オリンピック開会式を字幕と手話付きで2月20日に再放送することを発表した。

これは、改正著作権法による字幕と手話のついた番組の最初の再放送となる。


ラビット 記