ケア思想とコミュニケーション支援

ある難聴者からの問題提起。

要約筆記などコミュニケーション支援はその聴覚障害を持つ当事者のいる「場」への支援という言い方をしてきた。
会議だけでなく、生活全般で個人につく支援者が必要ではないかというものだ。

コミュニケーション支援にとどまらない介助者の必要性を言っているのだろう。
内閣府障がい者制度改革推進本部にでている聴覚障害者の委員には通訳の他に、記録や資料の指さしなどを補佐する介助者が二人付いている。

日常の生活、就労の場面では、コミュニケーション支援の他にこうした介助があると、スムーズだ。

今NHKで「爆笑学問」で福島教授が指点字爆笑問題の通訳を受けているが、確かにコミュニケーションは普通の生活をしていたら連続するし、ガイドヘルパーの役割もする。

岩波書店からシリーズで刊行されている「ケア その思想と実践」の巻1「ケアという思想」。問題提起された方も含めてさまざまな立場の人が執筆している。

難聴者の就労、生活にはコミュニケーション支援にとどまらない多面的な支援が必要だ。
どのように社会と行政に説明して理解を得るか、新しい分野の支援になる。


ラビット 記