闘う戦略を考える難聴者

今日の会社の全社員研修は、ワイヤレス送信機のマイクを発表用のマイクに付けてもらい、受信機に電話録音用のピックアップコイルをつないで人工内耳に張り付けた。

会場の反響音が入ると響いて聞き取れない。人工内耳の感度と受信機のボリウムを調整した。人工内耳はADROのまま。
ワイヤレスなしとありとでは全然違うがそれでも漢字の熟語が聞き取れない。先週なのか研修なのか・・・・

グループ討議の際にはマイクを発言者の前に置いてもらう。自分でマイクの位置をあっちこっちと動かしていたら何員かが動かしてくれるようになった。
全部は無理ですが半分以下です。懇親会はものすごい騒音なので相手にマイクを突きつけて聞いた。

難聴者は、耳が遠くなるが難聴者にはなれない。自分からどのように聞こえを確保するか、キーマンは誰か、どう理解してもらうか、今どうしても不可欠かなどを戦略的に考えられる難聴者にならなくてはならない。

これは一人暮らしの高齢者も企業に勤める難聴者も戦略とレベルが違うだけで同じだ。

社長もあと1ヶ月で退任だけれどすぐに聞こえに困ると思う。いまでも首を傾けて聞いているから。


ラビット 記