障害者自立支援法「改正」案、衆院厚労委は混沌

国会の動きに障害者団体の動きは急速に拡大している。
全難聴は、各委員に要請文書を送った。
全日本ろうあ連盟も各協会に厚労委委員へのファックスを要請している。

明日午前中に予定されていた障害者自立支援法の改正案の審議が午後にずれ込むかもしれないという。


ラビット 記
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障害者自立支援法訴訟の基本合意の完全実現をめざす会◆
 ニュース 2010.5.27 第17号(通巻125)
 http://www.normanet.ne.jp/~ictjd/suit/
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◆(1)本日の強力な要請の影響もあって情勢はさらに混沌
明日の審議は、「労働者派遣法案」審議優先か?
衆議院議面前の集合時間は、つぎの「深夜メール」で必ず確認してください!

本日、各地からのFAXや議員直接の面談含めた強力な要請が行われ、その影響もあり、明日の衆議院・厚労委員会の審議日程の変更の可能性も生まれています。

審議日程は、本会議後、午後9時前から開始される「理事懇」で最終決定されますが、今現在の情報では、当初予定の午前「自立支援法改正」・午後「派遣法案」から、
大きな激突が予想される「労働者派遣法案」の審議を先行し、「自立支援法改正案」はその後になる模様です。

そうなった場合は、明日28日(金)8時40分集合のよびかけは変更して午前9時30分集合とし、
その後の委員会の動きで、傍聴や抗議集会となります。

しかし、現在進行中の「理事懇」の結論は予断を許しませんので、「理事懇」の結論をまって、最終的な集合時間を決定し、みなさんにお知らせしたいとおもいます。
必ず、次の第18号「深夜メール」をご確認の上、国会へお願いします。

◆(2)11人の元原告イレブンが、強力な国会議員要請行動を行いました!!

本日27日(木)終日、元原告11人(岩手、埼玉、東京、大阪、広島)が、いてもたってもいられない思いを抱えて、
急きょ、国会議員への要請行動をおこないました。
うち数人は、明日28日(金)の審議、採決に抗議の意を示すため、国会近くに泊まり込みします!

民主党・園田議員、小宮山議員、石毛議員はじめ、障害議連10数名の方々との懇談で、広島の秋保喜美子さんと、埼玉の新井たかねさんが、訴えました。(写真添付)

■秋保さん(要旨)
 納得できません。悲しいです。裏切られた思いです。
 検証会議は、まだ1回しか開かれていません。
 基本合意文書は、お互いに意見を交わしながら、お互いにすり寄ってつくったものです。
 それはウソだったのですか。信じ切って訴訟を終結したのです。
 自立支援法の一部「改正」案をこの国会で急に出すのではなく、時間をかけてほしいのです。

■新井さん(要旨)
 憤りと怒りで胸が押しつぶれそうです。
 制度改革推進会議をほとんど傍聴していますが、そこで園田さん、石毛さんともお会いします。12月29日、ぎりぎりまで誠意を尽くして話し合い、そして基本合意文書調印以降、全幅の信頼を寄せてきました。
 けれど推進会議にも、検証会議にも何の話もなく、納得がいきません。
 2005年の強行採決のときは、園田さんたちと同じ思いでした。
 採決の瞬間、傍聴席は怒りとともに泣き声がもれました。
 また、その泣き声を聞こうとされているのでしょうか。
 埼玉の石井さんと村田さんは、裁判をやめたくないと言っていましたが、侮辱され続けた自分たちの宝物をつくりたい、取り戻したいと、基本合意を結び和解したのです。どう説明していただけるのでしょうか。
 4月21日官邸で、エイエイオーを鳩山首相と一緒にされた福岡の平島さんに、どう説明されるのでしょうか。

■「10.30大フォーラム実行委員会」からDPI今村さん(要旨)
 落胆している。不可解すぎる。なぜこのタイミングなのか。推進会議を無視して、自己矛盾ではないか。どう説明するのか。難病も入っていない法案で、谷間をなくすと言っているのに後退している。
 そうまでして採決しなければならないことを、正々堂々と説明できるのか。当事者の声をきいたフリをしているだけではないかと映るのは、マイナスではないのか。
                        
以上を知らせてくれた斎藤なを子さんメールには、
 鉢呂委員長の議員室の前で、お顔を見るまで待ちます、と約30分。石毛議員の部屋で、約1時間。民主党との懇談、社民党との懇談・・・
ある民主党議員は、「こんなデタラメはおかしい」と言ったそうです。と添えられていました。
 

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