その瞬間!障害者自立支援法廃案。

参議院会館前の集会で、喜びを爆発させる輪には入れなかったが、午前中参加して少しだけ話をした。


ラビット 記

━━━MEZASU━━━━━━━━━━━
障害者自立支援法訴訟の基本合意の完全実現をめざす会◆
ニュース 2010.6.16 第45号(通巻153)
http://www.normanet.ne.jp/~ictjd/suit/
━━━━━━━━━━━MEZASU━━━
18時台の<速報>のように、「改正」法は廃案となりました。
 http://www.normanet.ne.jp/~ictjd/suit/index.html
衆議院で可決され参議院委員会も可決されていた議員立法ですので、「継続審議」ではなく、完全に「廃案」となります)

衆議院では菅首相不信任決議が否決され、

15時半ごろから参議院では本会議の開催めぐり議院運営委員会がもたれました。
委員長からは、問責決議案の取り下げ、自立支援法「改正」法案等の3法案可決を条件に本会議の開催の打診がありましたが、(まさに「改正」法案は”政争の具”とされたのですが(^^;))

16時5分ごろ、議院運営委員会は決裂、散会となり、本会議は開催されることなく、国会は閉会しました。
自立支援法「改正」法は廃案となったのです!

参議院会館前を埋めつくした500名の、ザ・ロンゲスト・デイとなった2010年6月16日をドキュメント風に記録します。

◆(1)第1波集会(10:00〜11:30)参議院議員会館前
豪雨予想をくつがえし天気は晴れ。9時15分にはハンドマイク隊到着。
太田事務局長、東京元原告・家平さん、勝又JD代表続々到着。
10時、参加者は100名こえてスタート。司会は市橋博さん(障全協副会長)。
今朝、福岡から到着した元原告補佐人・敷島さんがっちり握手。
大阪の元原告・栂さん、埼玉の元原告のみなさんなどなど。谷口弁護士の(^_-)も
DPI尾上事務局長なども続々登場。

情勢報告=「昨晩、民主党参議院本会議で「改正」法案審議を求めないことを表明した」


◆(2)検証会議実務者チーム会議(11:00〜12:30)厚労省
本日の検証会議が予定されていた厚労省5階の会議室で政務三役の都合で「中止」となった第2回検証会議について検討。
1か月以内の開催を求めることを確認。

◆(3)第2波集会(13:00〜15:00) 参議院議員会館前

参加者は500名に。永田町駅まで続く。
柴野弁護士、岩手の佐々木さん岡山・清水さん、愛知・松原さん、東京自立生活センター野口さん、大行動・今村、伊藤さんなど次々訴え。

ろうあ連盟久松事務局長=みなさんと一心同体で闘っていく!
ろうあ者大会での決議は、みなさんといっしょに闘っていた関東の仲間が、全国でこころ一つに闘おうと提案し、一緒に闘おうと決議されたもの。
ここまできたのはみんなの力。推進会議も委員にまかせっきりではなく、みんなの参加でつくっていこう。

埼玉・斎藤さん=自立支援法が施行された4月、作業所をやめていった家族の、後ろ姿が目に焼き付いて離れない。
家族の5年間の人生を変えてしまった自立支援法に怒り感じる。
今、多くの障害者、家族とこころつなぎ手をつないで状況を変えている。

「ボタン一発で私たちの未来を奪うな!」
「自立支援法延命法案反対!」
「私たち抜きに私たちのことを決めるな!」
などシュプレヒコールが国会周辺に響きわたる。

(その頃衆議院で首相不信任決議の投票がはじまる)


◆(4)第3波集会 15:30〜16:30 参議院議員会館前

昨晩、都内泊で参加した広島の元原告・秋保さん=
応益負担を廃止しなければ問題は解決しない。どんな結果が出てもみなさんと力あわせて応益負担をなくすことをなしとげましょう!

輿石参議院民主党会長、谷議員などにロビー活動した
埼玉・新井さん=議員のこころを動かしているのは確か。
でも、信頼できるのは団結と運動です!

◆(5)そして、「改正」法廃案! 16:05 参議院議員会館前
その瞬間の動画(YouTube
 http://www.youtube.com/watch?v=3qyU1PAd4-Q

藤岡全国弁護団事務局長=奇跡を呼び起こした!自立支援法のゾンビを許さない。
自立支援法を廃止させ、みんなで私たちの法をつくっていこう!


◆(6)太田修平めざす会、10.30全国大フォーラム事務局長(写真・左端)の談話

私たちは粘って粘って、最後まで諦めずに闘った。
民主・自民・公明あいのりの障害者自立支援法一部「改正」案をとうとう廃案に追い込んだ。

これは、10.30全国大フォーラム実行委員会や、
障害者自立支援法訴訟の基本合意の完全実現をめざす会」に参加する多くの仲間が、
多くの市民と連帯し、「私たち抜きに私たちのことを決めるな」と、
連日訴えたことによって、通常国会の最終日にようやく同法案は「廃案」となって決着したのである。

そもそも今回の「改正」案は、昨年の自民・公明案をベースにしたものであり、それに与党・民主党が乗っかって押し切ろうとしたものである。

障がい者制度改革推進会議」や「障害者自立支援法訴訟団」には、一切相談なく、与党民主党の、「障がい者制度改革推進会議」と「障害者自立支援法訴訟団」をないがしろにした約束破りといわざるを得ない。全国の多くの仲間は、怒り心頭した。

私たちはこのような不誠実な政治をただし、長妻厚労大臣の約束どおり、
「自立支援法を廃止し、制度の谷間のない新法を実現させる」
ことに今後も全力を注いでいく決意である。

連帯並びに支援してくれた多くの市民みなさまに、心から感謝を申し上げる次第である。


◆二人の国会議員
連帯した小池晃参議院議員(共産)、福島みずほ参議院議員(社民)のツイッター

○自立支援法の延命法案が廃案になりました。
 国会前で障害者の皆さんと肩をたたきあって喜びあいました。
 委員会で質問、反対討論したのは私だけ。
 みんなでよってたかって強行したものが「廃案」なんて奇跡的。
 たたかいの大きな勝利です!! (小池晃

○国会が閉会をしました。障害者自立支援法改正案は、廃案になりました。
 この法案には、社民党は、反対。
 障害者自立支援法の改正ではなく、
 障がい者総合福祉法を作ることに全力をあげるべきです。
 廃案になったのは、障害者の人たちの力です。良かった。(福島みずほ


△▼△編集後記
続々メールが届いてます。ホントに廃案にできたとしみじみ実感中です。
○奇跡は起こることではなく、起こすことが出来る! 実感しました(東京)
○真正面から闘いを挑んだ成果は貴重な財産となって歴史に残りました(滋賀)
○本当に嬉しい!(広島)
○同志の力!汗と涙が一緒になって塩辛い!国会の一角を崩した(和歌山)
○すごい!頑張ったかいありましたね(京都)
○「みんなのねがい」7月号に
【グラビア】自立支援法訴訟原告・家平悟さんと家族》が載っていました。
耕太君も大きくなられ等生君もお兄さんです。一部改正案をはね除けて新たな福祉法のもとに、この家族の未来に幸せあれと(島根)

障害者自立支援法訴訟の基本合意の完全実現をめざす会のメールニュースです。
このメールにご返信いただくと、事務局にメールが届きます。