自立支援法、衆院厚労委員会で強行採決!

民主党政権下で、強行採決


ラビット 記

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障害者自立支援法訴訟の基本合意の完全実現をめざす会◆
   ニュース 2010.11.17 第68号(通巻176)
   http://www.normanet.ne.jp/~ictjd/suit/
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ドキュメント2010.11.17 衆議院厚労委員会、「改正」案を採択した日

◆1◆ 13:00〜14:00 厚労省記者クラブ 訴訟団記者会見
藤岡弁護団事務局長、太田めざす会事務局長、家平・深沢(東京原告)、
五十嵐・新井(埼玉原告)、吉本・持田(兵庫原告)他2名 事務局・薗部
記者 12名出席

○藤岡弁護団事務局長  訴訟団声明(添付word参照)
・5月6月の法案となんら変わらない
障害者自立支援法を「復活」させようとする意図を否定できない
・付帯決議 「見直すなど検討する」とはなんなのか! 逆行の流れ
・廃止と新法作りが本筋
・これでは応益負担は廃止されない(動画)
 http://www.youtube.com/watch?v=yIDr5S_OH8c
・必要な当面の対策は政省令、予算措置で行える。人権を政争の具とするな(動画)
 http://www.youtube.com/watch?v=JpjNDvvJ_Og
・私たちは「改正」法上程の動きを到底認めることはできない
 http://www.youtube.com/watch?v=pX5fZ6D_DqU

○家平悟 元原告(東京)
・両手にすれば12万円かかる補装具、その1割を強いられて、それがなんで応能なのか!
 http://www.youtube.com/watch?v=zBrCZ5DUAzI (動画)

○五十嵐良 元原告(埼玉)
・また、こういう法案がだされた。何回も何回も繰り返されて、納得できない
 http://www.youtube.com/watch?v=6hofCrY7xEU (動画)

○吉本裕子 元原告補佐人(兵庫)
・自立支援法はつぎはぎしてもうまくいかない。理念が間違っている。
 いのちをつなぐための支援がそれが応益負担を強いられる
 http://www.youtube.com/watch?v=GhnOMBuPZtc (動画)
 
○餅田俊太さんの母 元原告補佐人(兵庫)
介護保険統合の意図が見えてしかたない
 http://www.youtube.com/watch?v=qq7jQoyBFBI

○深沢智子(東京・元原告補佐人)
・4月21日総理官邸で鳩山さんは娘の手を握った。やわらかく、小さく、お金もあつめられないけれど、この子が生きていたからこそ、さまざまなことを訴えて、世の中が変わった。本質的なことを考えて欲しい。

○新井たかね(埼玉・元原告補佐人)
・谷間のない制度をもとめる人たち。そこに水指す動きに憤り感じる。
 障害者の間を分断すべきではない。この法案はそういう役割を果たす。


◆2◆ 13:00〜14:40 国会前集会(衆議院第二議員会館前)

■10.29全国大フォーラム 声明(添付word)
○ろうあ連盟:後藤、太田
 私たちの要望を無視したうごき。支援法廃止まで頑張ろう!
○大行動:横山
 “ゾンビ法”に怒り心頭。6月8日のときよりもっと悪い状況だ。
○JD:藤井
・これまでの話し合い、ヒアリングの甲斐がない。
 自立支援法復活を考えているとしか思えない。
○大行動:尾上
・総合福祉部会では「当面の課題」をまとめ、推進会議は障害者基本法の抜本改正すすめ、
 まとめにかかろうというとき。支援法を残したい人が巻き返しを図っている。
てんかん協会:福井
・攻撃が強いほどこちらの闘いを強くする。正義は私たちの方にある。
○全障研:品川
・子どもたちに「嘘をついてはいけない」「人を裏切ってはいけない」と教えてきた
 この2つのことを議員に教えたい!
○きょうされん:小野
・盲人の同行援護や発達障害が入ったとか、個別の要望を巧みに組み込んでいるが、
 改正法案の全体は3.5センチの分厚い内容。そこには介護保険にならった支給決定
 プロセス、相談事業、事業者規定。
 公布日から1年半後=2012年4月1日施行=介護保険改正の時期に当たる
 支援法延命であることが問題であり、多くの国会議員がそれに気付いてない。


◆3◆ 衆議院 厚生労働委員会

15:04 細川厚労大臣が質問に答えて6月の閣議決定を「読む」
・制度の谷間のない支援の提供、個々のニーズに基づいた地域生活支援体系の整備等を内容とする制度の構築をはかる総合福祉法の制定に、第一次意見に沿って検討、24年に法案提出、25年8月までの施行を目指す

15:15  起草案を委員長読みあげる。
○高橋ちづこ(共)発言
 なぜ今また提出か、残念でたまらない。
 推進会議・部会がまとめた「当面の課題」に向き合うべき
 自立支援法の枠組み残す旧与党と「廃止」とした民主で、意見が一致できるわけがない(傍聴席から拍手)
阿部知子(社民)発言
 法の基本哲学が見えない。
 基本合意、閣議決定の流れをせき止めかねない
 失望と強い怒り感じる。なぜ!(傍聴席から拍手)

15:25 傍聴席から怒号の中 採択(動画) 付帯決議(PDF添付)
 http://www.youtube.com/watch?v=phTuqzGP7RI
<議面所モニター前では>
・信じられない!
・それだけなの!
・大臣はあれだけ1月7日あやまったのに、あれはなんだったの!
・わたしら命がけでやってんのに!

◆4◆ 15:30〜16:00すぎ 国会前抗議集会 各地から400名参加

○餅田(兵庫 元原告補佐人)
・絶対に負けません。命かけてがんばります!みんなとがんばる!!
○吉本(兵庫 元原告補佐人)
・これは審議ではない!腹立たしい!弱いからとおもってばかにしている。
 みんなで新しい制度をかちとるまで、がんばっていきましょう!
○DPI・尾上
・二人の発言、涙無しには聞けなかった。お母ちゃんはほんとに強い!
・私たちは「延長戦」まで闘い抜かねばならない。新法制定まで!
○広島・塩出
・調印した元原告の秋保さんがどんなおもいをしているか。これは裏切りだ!
 この怒りを共同の力で最後までともに!
○埼玉・新井
・いままでの傍聴の中で最大の怒りと悲しみ感じる。国の審議がこれでいいのか。
・ここまで私たちを翻弄する政治はあってはならない。負けずに団結を強めてがんばる
○ろうあ連盟・太田
・本当にがっかりした。審議はあっというまだった。本当に冷たいがこれからもがんばっていきたい!
○大行動・今村
・マイノリティの問題をないがしろにする国は衰退する
○家平(東京 元原告)
・この法律はちっとも「応能」ではない!もっと訴えたい!

○10.29全国大フォーラム・めざす会 太田修平事務局長
・寒い中、雨の中、本当に全国からお集まりいただき、ありがとうございました!
・新たな闘いのはじまりです! 
・明日12:20から衆議院本会議があります。
・緊急集会を提案します!!
 明日、18日(木)11:30 衆議院議面所に集合し、
 本会議傍聴、集会を行いましょう!
・私たちは5月も6月もあきらめないで、さらにあきらめないで
 この運動を続けてきました。今後も、あきらめないで運動をしていきましょう!
・明日の闘いにつないでいき、推進会議の議論、部会の議論を本当にいかして
 新法をつくる闘いを成功させていきましょう!
・私たちの声を、国会に届けましょう!!

◆5◆ 18日(木)衆議院本会議傍聴、国会前行動にご参加ください! 

 日時 2010年11月18日(木)11:30 集合
 場所 衆議院議面所
   (衆議院本会議は12:20〜12:50の予定です)

▽▲▽編集後記
本当に寒い一日でした。でも、厚労省記者クラブから衆議院へ移動するみちすがら
「五十嵐くん(埼玉元原告)って本当にたくましくなったわね」
「でも、兵庫のお母さんたちもこの闘いで本当に強くなりましたね」
「ややわー、今度、ドツキ漫才しよか」
何度でも、何度でも、けっしてあきらめない。この不屈の人たちがいて闘いがある。
明日また国会でお会いしましょう! 来れない方はメッセージをくださいね!

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