ICFモデルと中途失聴・難聴者リハビリテーション論

大川弥生氏(国立長寿居呂センター研究所生活機能賦活研究部長)著による「介護保険サービスとリハビリテーション」を読んだ。サブタイトルが「ICFにたった自立支援の理念と技法」とあるので、Amazonで購入したのだ。

難聴者、中途失聴者のリハビリテーションにとって示唆となることがたくさん得られた。
リハビリテーションが機能回復訓練ではなく、「人間らしく居きる権利の回復」=全人間的復権とはよく聞くが、本書では、生活と人生を向上させるもの。必ずしも心身機能の回復がなくても向上できる、生活機能の3層の「心身機能」、「活動」、「参加」のうち、生活の具体像である「活動」に直接的に働きかけることがもっとも効果的であると強調している。

中途失聴・難聴者の手話の学習は、失われた聴覚機能の回復ではなく、コミュニケーションする、周囲と関係を持つという「活動」に直接的に働きかけるものという理解に至ったのは収穫だ。
だから、手話の学習を通じて、実生活の目標になる自立に必要な力を得ることを目標にしなければならない。

正月休みに、きちんとまとめておこう。


ラビット 記