人工内耳の装用の効果の見方

今月で人工内耳装用満3年になる。
2007年12月4日が最初の音入れの日。
http://blog.goo.ne.jp/hearingrabbit/e/0a3e2a14e9d2ae9f493004fef1f59bc1

56年間聞こえていなかった左耳が少しづつ聞こえるようになった。
人工内耳は当然ながらその聞こえの程度や回復の過程は人によりまちまちで同じではない。

しかし医学界の一部に「聞こえの成績」のみに焦点をあて、「成績がよい=聞こえがよい」と評価されることに非常に抵抗を感じる。

なぜ抵抗を感じるか、聞こえないことが人格まで劣っているかのように受け止められるからだ。
本人にとっては今まで聞こえなかった音や言葉が聞こえ るようになっていること、これからも進歩が期待できるということが重要であり、他の人工内耳や補聴器装用者と比べられても意味が無い。

聞こえない人が周囲の人間関係、環境を上手にコントロールして、豊かなコミュニケーションをしている人も多い。

難聴者の「聞こえ」はコミュニケーションの成立、社会参加のことだ。「聴覚レベル」ではない。
聴覚補償だけではなく、生活・就労・教育などのあらゆる面での支援を受けて「聞こえの改善」が成り立つこと、それを求める権利があることを理解してもらいたい。


ラビット 記