同じ仲間を信じないと。 交流会で。

盛岡に入り岩手県中途失聴・難聴者協会の理事会に合流。

理事会後の打ち合わせで、翌日の「いこいの広場」の進行で気になっていたことを聞いてみた。
沿岸部の難聴者から被災体験を話してもらうかどうかだ。
5月に現地を訪問した際には一人一人に話をしてもらったが皆女性は涙ぐんで話していた。

しかし、今回は違う地域の会員も参加するし、プログラムの進行にどう組み込むか時間の関係もあって聞いたのだ。
話すことで気が楽になる、頼まなくても話す人もいるという意見もあれば、会員は日頃の辛いことを忘れて歌や踊りを楽しみに来るとかまだ話すことが出来ない人もいるという意見もあった。

結局、役員に話を聞いてもらいたい人がいれば誘導してもらうこと、個別に話を聞くことにした。
大船渡市の聞こえの会の代表者は「みな奇跡的に無事だったが本当に紙一重の差で助かった人ばかり、家が流出したり親戚や近所の人がみな亡くなっている、全員が被災者だ。自分の時計は3月11日のままで止まっている。過去を振り返ることも将来を展望することも出来ない。」と激白されたのが胸に残っている。

「いこいの広場」は役員が一人ひとりがあれこれ悩みながらも準備を進めてくれていた。
カラオケ大会は始めてといいつつも歌詞の前ロールも準備してあった。
仲間は信頼しないと。


ラビット 記