今年は蝉が少ない!?人工内耳のリハビリテーション

通勤途上で蝉の抜け殻を見つけた。
途中の公園も昨年は人工内耳に蝉の鳴き声がジージーうるさかったが、今年は聞かれないので職場で同じ公園の前を通る人に聞こえるって聞いたくらいだ。
そういえばと首を傾げていた。

子供が小さいときにうるさいと耳を押さえていたが何も聞こえていなかった。
人工内耳で初めて蝉の鳴き声を聞いたのが2年前。母に見舞いに行った時に教えられた。
何か聞こえるがそれが何の音か知らないと記憶に残らない。

人工内耳をして間もない頃何か聞こえるが分からなかった。振り返ると犬が吠えていた。するとワンワンと聞こえた。吠えている犬を見ることで補聴器で聞いていた音の記憶が呼び出され、人工内耳のギーギーという音と一体になったのではないかと想像した。
補聴器をしたばかりの時はその音が変に聞こえるがそのうちに慣れるのも言葉や音の記憶が補聴器の聞こえた音とマッチングするからだ。
これは脳の働きだ。補聴器を付けてもすぐ聞こえないのは脳に新しい回路が出来るのに時間がかかるからだ。

人工内耳は確実に数百ヘルツから1万ヘルツ以上の音を脳に届けている。それがある音や言葉として認識されるには時間がかかる。これが人工内耳の装用訓練、リハビリテーションだ。

ラビット 記