加害少年と在校生を守れ!難聴者の気持ち。

今回の事件で、一番ショックを受けているのは加害少年たちや在校生ではないか。彼らはは社会の貧困、教育の貧困の被害者ではないか。
思春期の真っ最中であり、自我が発達し、仲間や社会との関わりを模索している最中だ。

直接いじめをした少年たちと在校生たちは、なぜ、いじめをしてしまったのか、なぜ救えなかったのか自問自答する日々だと思う。いじめを知っていた教師が何も行動しなかったことに対する不信は大人や社会全体の不信につながる。
適切なケアをしないと生涯、心に大きな傷を負ってしまい、彼らが成人し、子供を持った際に虐待や反社会的行動に走らないと言いきれない。

難聴者は誰しも幼児、児童期にいじめにあった経験があり、大人になってからも職場で差別を受けているが、難聴であることについて周囲の理解を得られず、どうしたらよいか、どこに相談すべきかは親からも教師からも教えられない。
そのため感情も行動も自分で制御しきれず、自尊心がずたずたになってしまう。
今思うと第二次性徴の発達とともに心理的な問題の起こることを保健体育の授業で学んだように思うが、難聴で良く理解できないままだった。経済的、社会的影響があることは学生時代まで学ばなかった。

今の時代、スクールハラスメント防止のために、いじめを受けたり、あるいはいじめをしてしまうようになったらどうしてそういうことが起きるのか、あらかじめ学ぶ必要があるのか。

ラビット 記